野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

薮田、ノーヒッターの夜に登板(19日・フェンウェイパーク)

2008-05-21 21:42:56 | Kansascity Royals
“癌を克服した男”左腕ジョン・レスター(ボストン・レッドソックス)が“ノーヒッター”(ノーヒットノーラン)を達成した感動的な夜、日本人・薮田安彦(カンザスシティー・ロイヤルズ)も(ひっそり)【8回裏】の1イニングに登板していた。
 ここまで13試合に登板して、防御率(ERA)6.50。日本を代表するセットアッパー(@千葉ロッテ・マリーンズ)が、メジャーリーグの「壁」に苦しんでいたが、ここ3試合は無失点らしい。ようやく慣れてきたのか? 注目のピッチング。

 先頭の(昨年のワールドシリーズMVP)マイク・ローウェルに(警戒の余り)「2-0」にするが、3球目のシュート(147km)で詰まらせて、センターフライ。
 6番ケヴィン・ユーキリスにはスライダー2球の後、チェンジUPを打たせて、サードゴロ。7番(左打者)J.D.ドリューには早々に「0-2」に追い込んで、3球目のチェンジUPを振らせて、空振り三振!

 “ノーヒッター”達成寸前ということもあり、場内(フェンウェイパーク)が騒然とする中、3人でキッチリ抑えて見せた薮田。(テレビで見ていた)フェンウェイパークに初登板で「感動していた」と言う薮田。彼にとっても、この日は(ささやかながら)「忘れられない」日になった、だろう。

がん克服で快挙のレスター、「永遠に忘れられない」 (MAJOR.jp)

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薮田、限りなく防御率10点台に近づく…(22日・カウフマンスタジアム)

2008-04-23 23:57:49 | Kansascity Royals
 開幕して10日間で「6勝2敗」の好スタートを切ったカンザスシティー・ロイヤルズ。“日本帰り”のトレイ・ヒルマン監督の手腕が成功しているように見えたが、ここ最近は4連敗を喫して、元の≪最弱≫チームに逆戻り気味。昨日(22日)の試合もクリーヴランド・インディアンスに「0対10」とリードされて【7回表】のマウンドに(3番手)薮田安彦が上がった。

 ここまで6試合に登板して、防御率(ERA)8.63。野茂英雄(戦力外通告)の次は、この薮田か? マウンド上で独り言を呟いて、自分に言い聞かせているのだろう。10点差ながら、これは薮田にとって死活のマウンド。しかし先頭のジョニー・ペラルタの2球目。(キャッチャーのサインに)首を振って投げたファストボール(89MPH)がド真ん中に入って、これをセンターバックスクリーンに叩き込まれた! 
 
 1-OUT後、8番フランクリン・グティエレスに甘く入った変化球を捉えられ、レフト線にダブル(二塁打)!! そして【4回表】にグランドスラム(満塁HR)を放っている9番ケーシー・ブレイクにシンカーを捉えられ、レフトフェンスに達する(連続)二塁打!! 
 その後、1番と2番は抑えたが、2失点で防御率は(限りなく10点台に近い)「9.82」に跳ね上がった。……薮田は大丈夫か? 日本を代表するセットアッパーが、メジャーリーグで通用していない。これが「実力」か? それとも未だ「力」を発揮できていないだけ、だろうか? 

薮田、下位に痛打 3安打で2失点 (MAJOR.jp)

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野茂、イチローと3年ぶりに対決したが…(15日・セーフコ・フィールド)

2008-04-17 13:26:23 | Kansascity Royals
 前回の初登板はテレビ中継が無くて見逃したが、昨日(15日)は久しぶりに野茂英雄(カンザスシティー・ロイヤルズ)が投げるところをジックリ見た。しかし【4回裏】1-OUT一塁からの登板。リリーフ(中継ぎ)経験の少ない野茂だけに(どうせなら)イニングの最初から投げさせてあげてほしかったが、日本「通」のトレイ・ヒルマン監督もそこまでの気配りはしなかった。

 最初の打者(ウィリー・ブルームクィスト)に高めに浮いたフォークを(詰まりながらも)ライト前に持っていかれ、9番(キューバ人)ユニエスキー・ベタンコートにもセンター前に運ばれる。
 対イチローには気合が違ったのか、フォークで空振り三振に仕留めるが、2番ホゼ・ロペスにライトに打ち上げられ、ライトの「強肩」ホゼ・ギーエン(前シアトル・マリナーズ)から好返球が還ってくるが、「俊足」ブルームクィストが滑り込んで(間一髪)「セーフ」! その瞬間、バックアップに回っていた野茂は膝を屈伸させて、ジャンプ! (懐かしい、仕種)

【5回裏】先頭の「(密かに)日本人キラー」エイドリアン・ベルトレ(今日だけ背番号「42」)に初球のストレート(138km)を狙われ、レフトフェンス直撃のダブル(二塁打)!! 5番(スイッチヒッター)ホゼ・ヴィドロ、6番「巨砲(虚砲)」リッチー・セクソンに連続四球を与えてしまったところで、無念の降板……この後、7番・城島健司がレフトオーヴァーを放って(日米通算)1500本安打! 野茂の失点を倍加させた。(4失点)

【6回裏】から(同じく日本人)薮田安彦が4番手で登板し、最初のイニングは3人であっさり片付けたが、【7回裏】先頭の「好調」城島に3塁線を割られ、8番(ブルームクィスト)に四球。9番(ベタンコート)を内野フライに打ち取って、いよいよ1番イチローとの初対決「寸前」だったが、ここで非情の交代指令(by:ヒルマン監督)。せっかくの見せ場だったのに……
 この後、5番手の左腕が結局、イチローを歩かせて、2番(ロペス)に犠牲(サクリファイス)フライを打たれて、薮田に失点「1」が付いた。1イニングなら充分「通用」することを証明して見せた、薮田。一方、抑えられなかった野茂は……

野茂、イチローと3年ぶり対決で三振奪取! (MAJOR.jp)

MLB 日本人メジャーリーガー 熱闘譜1995~2003

野茂、3年ぶりのメジャー登板!(10日・カウフマンスタジアム)

2008-04-12 13:04:41 | Kansascity Royals
 昨日(10日)はせっかく野茂英雄(カンザスシティー・ロイヤルズ)が、3年ぶり(1000日ぶり)にメジャーリーグで投げたのに、BSもスカパー!も中継は無し。BS(NHK)は先週、何の意味も無い(?)トロント・ブルージェイズ@ヤンキース戦を放送していたのに、野茂と薮田安彦松井秀喜の3人の日本人が揃った、このカンザスシティー3連戦は全く放送せず。

 何か権利関係で事情があるのかもしれない。そういえば、ロジャース・センター(@トロント)のホーム後方には(いつも)【三浦ボイラー】の広告が……日本人選手が一人もいないのに、ヤンキースが来たら、必ず中継されるのは、そういう≪秘密≫があるのだろう。(憶測) 

 それにしても背番号「91」。異様な数字だ。本人も3年ぶりにメジャーのマウンドに戻ってこれて、手放しで喜びたいところだろうが、【9回表】にホームランニ発を喰らって、「1対4」のビハインドを「1対6」に拡げてしまった。その責任を感じていたのだろう。喜びの言葉を呑み込んで「いつも通りです」と言って見せた。これが、野茂の「PRIDE」。ブランクはあっても、プロフェッショナルに徹しているのだな、と思った。

野茂、復帰戦で2発被弾も「戻って来れてうれしい」(MAJOR.jp)

MLB 日本人メジャーリーガー 熱闘譜1995~2003

薮田、松井秀と対決!(9日・カウフマンスタジアム)

2008-04-11 14:08:35 | Kansascity Royals
 開幕から「好調」(5勝2敗)カンザスシティー・ロイヤルズ。前日(8日)の「5対2」に続いて、昨日(9日)も「4対0」でニューヨーク・ヤンキース(4勝4敗)をリードして、【9回表】のマウンドには、2番手に(日本人)薮田安彦を上げた。
 先頭のボビー・アブレイユには「3-2」と苦しみながら、セカンドゴロ。『WBC』(2006年)で対戦した(三振に取った)4番・アレックス・ロドリゲスにも「0-2」になり、キャッチャーがアウトサイドに構えたのに、ボールはシュート回転して、逆球になり、これをA-RODに捉えられ、ショート強襲! (記録は内野安打)

 そして5番・松井秀喜との対決(初対決?)。今度はチェンジUpで「1-2」に追い込むが、以降の落ちる球を松井が振ってくれず、無念の四球。1-OUT一、二塁になって、ここで未だ信用のない薮田は交代を命じられる。トレイ・ヒルマン監督が登場して、自らの左腕を指差す。……これが2試合目の登板だったが、薮田はメジャーリーグで生き残れるのか? そしてブルペンに座したままだった野茂英雄の「出番」は……今日(現地10日)だった。

野茂が3年ぶりメジャー復帰! 松井秀と対戦も (MAJOR.jp)

Sportiva (スポルティーバ) 2007年 04月号 [雑誌]

薮田、初のイニング跨ぎ(18日・メサ)

2008-03-27 13:22:00 | Kansascity Royals
 福留孝介(シカゴ・カブス)がオープン戦(スプリングトレーニング)で初盗塁を決めた18日(@メサ)のカンザスシティー・ロイヤルズ戦。【7回裏】のマウンドには背番号「27薮田安彦(前・千葉ロッテ・マリーンズ)が上がった。
 ここまで防御率(ERA)10.29。決して良い数字ではない。数多くいる日本人メジャーリーガーの中で目立たなかったが、決して順調に推移しているわけではないようだ。

 先頭のフェリックス・ピエを「2-2」からのチェンジアップで空振り三振! 9番ロニー・セデーニョには2球続けた速球(91MPH)を狙われ、左中間フェンスに達するダブル(2塁打)!! 左の代打(の切り札)ダレル・ウォードを(やはり)チェンジアップで空振り三振に仕留め、右の強打者マット・マートンはチェンジアップを引っ掛けさせて、サードゴロ。
 チェンジアップが武器になっているようだ。その代わり、日本時代の代名詞とも言える(?)スライダーは蔭を潜めている。

【8回裏】もマウンドに上がった薮田。先頭のマイナーリーガーをチェンジアップで空振り三振に討ち取ったものの、続くアレックス・シントロンには(その)チェンジアップを巧くセンター前に運ばれる。エリック・パターソンにはセンターに大飛球を飛ばされるが、2-OUT。ここで薮田は降板……イニングを跨ぐテスト、対左打者のテストだったのだろう。

福留「メジャー初盗塁」の代償 (MAJOR.jp)

2006 WORLD BASEBALL CLASSIC 日本代表 栄光への軌跡