絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

現在某私立小学校の3年生です。本が好きでけっこう本を読んでいるのですが、国語の長文読解問題の中で特に

2013年12月11日 10時02分00秒 | 受験・学校

   ちょっと長くなりますが、他の御父母様からも同じような質問を頂いているので、以前より詳しく話しますね。<o:p></o:p>

   本を読むことは大切で、読まないより読んだ方が良いですが、ただ文字を追って(筋を追って)読んでいても長文読解力はあまりつきません。<o:p></o:p>

 

なぜでしょうか?<o:p></o:p>

 例えば、説明的文章で内容が理解でき、筆者の考え、意見(主張)や説明していることが、一読してすぐに理解できる力が長文読解力です。<o:p></o:p>

 

なぜ一読してすぐに理解できるのでしょうか?それは、その文章に書いてあることと似たような話を今までに読んだことがあるか、聞いたことがあるので理解が早いからです。

それは、自分が知っている考え、意見(主張)とその文章の内容がどこが同じでどこが違うのかを無意識にチェックして読んでいるから短時間で内容を理解できるのです。

つまり、いろいろな考えや意見(主張)をたくさん知っていると理解が早くなるのです。言い換えると、頭の中にデータベースが出来ているお子様は初めて読む文章(初見の文章)であってもそのデータべースと照らし合わせて差異チェックをして筆者の考えや意見(主張)を理解しているのです。<o:p></o:p>

 

  そうすると、世間に存在するいろいろな考え、意見(主張)、お話をたくさん知っている人は理解力があるので長文読解問題が解けるということになります。<o:p></o:p>

 

ですから、本を読むことは大切で、読まないより読んだほうがもちろん良いですが、ただ文章を追って多読させるのではなく、時間はかかっても一章(一節)読んだら何がどう書いてあったかをまとめたり、説明させながら読ませると良いのです。すると、ひとりでに筆者の考え方や意見(主張)がお子様の頭に入っていきます。この繰り返しで長文の理解力がつくのです。一見遠回りのようですが、これが読解力育成の王道です。<o:p></o:p>

 

次に、一読してその内容は理解出来ているが、制限字数内で自分の言葉をつかって時間内に書けないというお子様もいらっしゃいます。それは、本を読む習慣はあるが、ただ読むだけで終わっていて、自分が理解したことを自分のことばで文章に書きあらわす習慣がないことが主な原因です。<o:p></o:p>

 

そういう場合には、日々読んでわかったことを自分の言葉でアウトプットする練習をさせれば良いのです。

具体的には学校教科書準拠ではない長文読解問題集を購入して、初見の長文読解問題を読み、その長文本文に何がどう書いてあったのかノートにまとめる練習をさせます。御父母様は問題集の解説・解答を読んで上で、お子様のまとめ方を添削してあげて、どうまとめればいいかを教えます。

この段階では設問を解くことよりも初見の長文を自分の言葉でまとめ、それを書き上げる練習に時間を使うのです。それが出来てはじめて設問を解く練習です。<o:p></o:p>

 

または○○小学生新聞を購読し、その中でお子様が一番関心を持った記事を切りぬき、ノート見開き2ページの一方のページに貼り、もう一方のページにはその記事の内容を自分の言葉でまとめたものと記事に対する自分の感想(意見)を書かせます。<o:p></o:p>

実は、勉強はどの科目でも1)インプット段階(作業)、2)アウトプット段階(作業)の2段階に分けられます。それぞれの段階をクリヤーして、はじめて学力がつき、得点出来るのです。<o:p></o:p>

1)インプット段階(作業)でのポイント

①まず、正しく理解すること。

②理解したことを記憶し、定着すること。


      

2)アウトプット段階(作業)のポイント
   

①理解・記憶したことを問題に合わせて正しくつかえること。<o:p></o:p>

 ②制限時間内に要求された通りに表現する練習をすること。

 

ですからで、我が子がどの段階のどこでつまずいるのか分析し、すぐに対策をうちましょう。まずは試して見て下さい!必ず効果が上がります。<o:p></o:p>

 


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