「真田丸」人気もあり、今空前のお城ブームです。
現存天守閣は姫路城、松本城、松江城、犬山城など12だけ。全て貴重な日本の宝です。明治まで生き残っていた城の多くが廃城令により壊されてしまいました。時の明治政府には残存する城が貴重な日本の宝との認識がなかったようです。というよりも城が残っていると内乱が起きたとき鎮圧に苦労するので壊したのでしょう。
文化財の保護と治安のどちらを優先するか?この両者は本来対立するものではないので両立を図るべきだったのですが、時の政府にはその余裕がなかったようです。
現代の価値観で、「なんて愚かなことを・・・・」と思えますが、その同時代の人々にはそう思えなかったということです。
実は現在も未来の視点からすると、深く検討せずに対応を決め「なんて愚かなことを・・・」ということがあると思います。これからの時代は明治時代とは違い、国民の教育レベルも上がっているのですから、私達一人ひとりの国民がもっと賢くなり、何が本質で、何が大切かを見抜き、判断をしなければなりません。
一般人である私達国民一人ひとりも「その判断は歴史の批判に耐えられるのか?」という視点を忘れてはいけないのです。