絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

人生における「真の成功」のためには「人としての素晴らしさ=人間力」が必要なのです。(No.804)

2019年02月15日 11時29分44秒 | 受験・学校
開成、桜蔭に合格するには幼少期からどういう子育てをしたらいいですか?」(No.785)の続編です

 4、規範意識のある人にしましょう。(誠実・正直)
について

  お子さまが生まれて、最初に教えるのが「善悪の区別」です。
善悪の区別を教えないと動物と同じになってしまいます。
極端な話、人間の子どもでも、生まれてすぐにジャングルに放置され、動物たちに育てられ、人類とまったく接触せずに成長すると動物(例えば、オオカミ少女)のように育つとのこと。
 人が人間としての尊厳を持って育つのは、周囲の大人達がさまざま教え育むからです。だから、乳幼児からの教育がとても大切なのです。  
たしかに、生まれつきの気質(性格)もあります。しかし、育て方によって人は大きく変わります。周囲の大人達がいろいろ教え、本人も努力するから立派な大人(社会人)になるのです。

 善悪の区別を教えず、善の側に立つことが正しいということを教えずに育ててしまうと大変なことになります。
「悪いことをしてもバレなければイイ。」「親の前ではとってもイイ子、しかし、裏にまわると・・・」「違法なことをやっても捕まらなければイイ」「目撃者がいなければ何をやってもイイ」そういう価値尺度を持ってしまいます。悪くすると将来犯罪者になりかねません。

 また、善悪の区別を教えずに、頭さえ良ければ、学歴が良ければ、・・・・と学力を伸ばすことばかりを優先して育ててしまうと、自らの欲のために人として恥ずべきことや、違法行為を平気の平左でやるようになるかもしれません。

「高学歴=人として上」ではありません。高学歴を得るために若い頃に努力したことは素晴らしいし、称賛に値します。しかし、そのことと人としての素晴らしさは必ずしも一致しません。
 実社会では学歴が高いことはプラスにはなりますが、それだけでは人生で真の成功を収められません。やはり、「人としての素晴らしさ=人間力」が必要なのです。その人間力の一つに「誠実さ」「正直であること」があります。
長い人生、ときには要領よく立ち回ることも必要かもしれません。しかし、誠実な人、誠実な仕事ぶり、誠実な商品(サービス)は派手さはないけれど、周囲の人々から長期にわたる「信頼」を勝ち取るには必須です。

 この意味で誠実で正直な規範意識のある人のほうが長い人生で真の成功を収めやすいです。そして、開成、桜蔭に行く人こそ規範意識(人間力)ある人物となり、将来は各分野のリーダーとして活躍してもらいたいものです。
 

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