算数の学習にはコツがあって、塾では授業でそのコツを教えています
算数はまず大きく分けて、1、計算分野
2、文章題分野
3、図形分野
4、その他の分野
の4つに分けられます。
2、文章題分野については2/8のブログ(No.145後半)で学習法のコツを紹介しましたので今日は3、図形分野について話します。
算数計算問題や文章題が苦手で算数に苦手意識を持っているお子様はまず図形分野で実力をつけ、得点力をアップしましょう。なぜなら計算分野や文章題のように「積み重ね」ではないので、その図形分野だけ集中して勉強するとすぐに効果が出るからです。
図形分野学習のコツを四角形分野を例をあげて紹介します。
まず、(1)定義(その言葉の意味)を正しく憶える。
例えば、「平行四辺形の定義-2組の向かい合う辺(対辺)が平行な四角形」・・・・①
定義をその図形とともにそのまま丸暗記します。
次に(2)その図形の性質を憶える。
例えば、平行四辺形の性質(その図形が平行四辺形なら言えること)を平行四辺形の図にマークしながら憶える。
「2組の対辺が等しい。」・・・・②
「2組の対角が等しい。」・・・・③
「対角線が互いに真ん中の点で交わる。」・・・・④
さらに(3)その図形の条件を憶える。
例えば平行四辺形の条件(最低何が言えれば平行四辺形と言えるか?)を平行四辺形にマークしながら憶える。<o:p></o:p>
定義①と性質②~④に加えて<o:p></o:p>
「1組の対辺が平行で長さが等しい」・・・・⑤
平行四辺形の条件は①~⑤の5つ
このように定義、性質、条件を憶えたら、
(4)その知識をつかう練習問題を図形をノートに定規でうつしてやる。憶えた知識のつかい方と出題のされ方を憶える。
図形単元は上記(1)~(4)をそれぞれのテーマに合わせてやっていけばよいのです。
図形が苦手とか図形問題ができないというお子様ははじめの定義や性質を正確に憶えないまま問題練習に入るから出来ないのです。
これは計算分野で九九を正確に憶えていないお子様に割り算や分数の計算をやらせるようなもので、出来るはずがありません。
結局、「憶えるべきことを憶えない。」ではどの科目も得意になれません。
ですから、幼児のときから何でもいいから何かを憶えることを好きにさせ、「憶えることを苦にしない子」、「すすんで新しい知識を身につける子」に育て上げることが大切です。
この意味で私立小学校受験勉強を年少ぐらいからさせると理解力に加えて記憶力までがアップし、いわゆる「地頭が良い子」になります。そして、私立小学校に合格するのはもちろんのこと、中学受験・大学受験・資格試験受験までも有利になるのです。ソニー創業者の一人である井深 大さんもおっしゃっていましたが、幼児教育は将来にわたってプラスになるのです。<o:p></o:p>