今回のブログ記事は記念すべきNo.150となりますので具体的に答えますね。
記憶のコツや記憶法の本が世間には山ほど出版されていますが、その多くの共通点の一つに「そのことを好きになること。」とあります。<o:p></o:p>
たしかにその通りだと思います。「好きこそものの上手なれ。」と昔から言いますから。<o:p></o:p>
しかし、ほとんどのお子さんは社会(地理)が好きじゃないから、憶えられないのです。だから、これでは質問の答になっていません。
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では、どうすれば良いのでしょうか?<o:p></o:p>
そこで提案ですが、関連づけして憶えさせてみてください。<o:p></o:p>
中学受験地理にあてはめると、(小3~小5を対象とすると)<o:p></o:p>
例えば、日本の各地方の気候、農業、工業、文化などを憶えるとき、<o:p></o:p>
そもそもこれらが地域によってなぜ違うのか?と質問します。<o:p></o:p>
それは「場所が違うから」です。<o:p></o:p>
場所によって山が多かったり(山地、山脈)、平らなところ(平野)が多かったりします。<o:p></o:p>
まず①その場所の地形の違いが気候に影響します。海沿いの地域と山に囲まれた地域では気候が違って当然です。<o:p></o:p>
次に②地形と気候が違うことによって、そこでとれる作物が違ってきます。だから農業は地域によって異なるのです。<o:p></o:p>
例えば、山地に近く水はけが良い扇状地の山梨県勝沼地方ではブドウや果樹の栽培が適していますが、平野があって十分な灌漑用水をひけるところでは稲作が適しているのです。夏でも冷涼で広大な畑がある八ヶ岳山麓では大規模レタス栽培が適しています<o:p></o:p>
さらに③海沿いで大きな港(工業港)があるところでは一度に大量輸送できる船で海外から原材料を大量に輸入し、加工・製造する産業が発展しやすい。だから石油コンビナートなどの工業地帯は海沿いにあるのです。大量の水を必要とする製紙工業は富士山麓の伏流水を利用できる場所に発展するのも当然のことです。<o:p></o:p>
そして④産業が集まるところにはそこで働く多くの人々 が必要ですから、人口も多くなります。<o:p></o:p>
⑤そこに住む人が多くなれば、そこでの文化も発展するのです。
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つまり、地理の知識を並列にならべて憶えようとせずに、場所(地域)が違うことにより農業も工業も違いが出てきているという原因・結果の関係(因果関係)から筋道立てて憶えるのです。するとその筋道をたどることにより理解して憶えたことを思い出せるのです。
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記憶力とは実は「一度憶えたことを引き出す力」なのです。だから、引き出しやすいように、互いに関連づけ、整理して「頭の引き出し」に収納するのです。<o:p></o:p>
そして、憶えたことを自在に引き出せるようになると、問題も解けるので地理の学習が楽しくなってきます。そして、地理について自信がつき、「じゃあ次は歴史も公民も憶えてみようかな」となってきます。<o:p></o:p>
気づいてみたら社会が得意科目になっていて、あんなに嫌がっていた社会の勉強が好きになっています。
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是非試してみてください。<o:p></o:p>
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この続きはまた後日<o:p></o:p>