普通に朗読できない子が増えているそうです。
公立小学校で学校教科書を朗読させると学年相応にすらすら読めない子が増えているそうです。言語障害等が理由ではなく、単に本を読まずに遊んでばかりいるからだそうです。
つっかえ、つっかえしか読めないので1回読んだだけでは意味がわからない。声を出して読むことだけが苦手で、黙読ならすらすら読めるというならまだ良いのですが、黙読でもスムーズに読めないのです。-これでは長文読解以前の問題です。そういうお子様は算数の文章題も少し長くなると意味がとれないので算数もできなくなります。国語の読む力は全科目の土台となるものですから、「読めないでは済まされない。」と思うのですが、そういうお子様の親御さんにかぎって「中学生になればするすら読めるようになりますよ。」とのんびり構えているそうです。
不思議ですね。出来ない子は努力を怠るのでますます出来ない方向に進むものですね。出来る子は一生懸命に努力するのでますます出来るようになります。こうして、小学1年生から学力の二極化現象が形成されていくのです。
昔は公立小学校でも熱心な先生は生徒達がやる気が出るよう工夫した朗読カードを作り、「毎日5分間以上家族の前で朗読すること」を宿題としたものです。だから、生徒達は競って朗読練習をしたものです。今でもそういう熱心に指導されている先生方は私立に限らず公立にも多数いらっしゃると思いますが・・・・・残念です。
江戸時代から「読み、書き、そろばん(計算)」を重視してきた日本の教育が少しずつ崩壊しつつあるのかもしれません。
学力二極化現象のこういう時代だからこそ、本当に我が子を守れるのは親だけです。学校や先生のせいにしても何も始まりません。親自身が我が子を引き上げ伸ばすようにいろいろと考え、手配するべきなのです。