「すすんで学ぶ賢く優しい子」シリーズ 第2弾
「子育て」と言うと、世間ではややもすると「賢さ」優先で、「優しさ=心の成長」は二の次になります。それでは頭はいいが、尊敬出来ないような人になり、社会では「つかえない人」になりがちです。
そこで、我が子を「有為な人」=「世のため人のために働ける人」にするためには、まず、「賢さ」と「優しさ」を別々ではなく、同時進行で育成するべきです。
具体的に一つ提案すると、お子様が就学前であれば、枕元で毎晩童話や昔話の読み聞かせをしてあげて下さい。昔話や童話は正しい日本語でできていて、正しい日本語を憶えるのにピッタリです。
毎日の読み聞かせにより耳から正しい日本語が入ってきて、日本語の正しい語順や言い回しを記憶します。そして物語の展開(構造)まで理解・記憶します。さらに進むと、読み聞かせしてもらった昔話を真似て自分で物語をつくるようになります。教えてもらっていないのに起承転結のある作文を書けるようになったりします。昔話を真似て物語を作っていただけなのにいつの間にか作文力が向上しているのです。
このように読み聞かせは国語力アップに大きく貢献しますので是非毎日やってあげてください。
また、読み聞かせはやりようでお子様の心を成長させます。昔話や童話の場面・場面で止め、その場面について「もしあなたがこの物語の○○だったら、どうしますか?またどう思いますか?」等と質問するのです。それをきっかけとして我が子の心を成長させるために親子でいろいろ語り合うのです。そうして、具体的な設例を通して我が子の心の成長を確認しつつ、いっそう豊かな心を育成していくのです。
身体は食事を与え、健康に生活させれば、自然に大きくなります。しかし、子供の心は周囲の大人達が心を成長させよう、成長させようと意識しないと成長しません。幼児の心を豊かにするために、放っておいてはいけないのです。
こうして、読み聞かせするだけで国語力と心の成長の両方を同時進行で伸ばせるものです。