ある御母様:「褒めて育てると良い。」といいますが、私自身が子供のときあまり褒めて育てられなかったので、子供をどう褒めたら良いのかがわかりません。
そうですよね。「子育て」って意識しないと自分が親から育てられたように我が子も育てています。そして、自分が育てられた育て方に賛成出来なければ、我が子にはそうしなければいいのです。逆にこれは良いと思えるなら、そのまま真似をすれば良いと思います。
「ご自身は褒めて育てられなかった。」という思いがあるので、「我が子は褒めて育ててあげたい。」ということですね。素晴らしい御母様ですね。
それでは、さっそくご質問答えますね。
褒め方の鉄則―1(どういうときに褒めたら良いのか?)
真剣に努力したことを褒めましょう。結果が出る前でも前向きに努力したらすぐに褒めましょう。
たとえそれが当たり前のことに思えたり、小さなことだとしても、何か努力したら必ず褒めるのです。努力を褒めることが習慣となれば、前向きに努力したり、挑戦することが大好きな子になります。それは、勉強はもちろん、しつけでも、ピアノ、スポーツ、絵画など習い事でも努力することが好きな子になります。
他方、「良い結果が出たときだけ褒める。」という家庭では、どんなに努力しても親が納得するような結果が出るまで心から褒めてあげられないです。また、結果が出せなかったときは、叱らなかったとしても、親のほうが不機嫌になったりします。そうすると、褒める機会(回数)が激減してしまい、お子様のやる気を引き出すことが困難になります。
結果で褒めるのは努力してすぐにめざましい結果が出せるときは良いのですが、勉強でも、ピアノでも今日1時間頑張ったからといって、すぐに中間・期末テストで100点がとれたり、ピアノが上手になってコンクールで優勝するわけではありません。結果を出すためには何でも継続した努力が必要だからです。
ですので、お子様のやる気を引き出し、自分から前向きに努力するようにするためには結果主義に陥らず、日々の小さな努力から認め、褒めることが大切です。
さっそく今日から試してみて下さいね。御母様が良い方向に変われば、お子様も良い方向に変わりますから。
本日はここまでとします。
次回は「褒めるときの注意点」を話しますね。