「褒めて育てる。」というのは誤解されやすいのですが、
「何でもかんでも褒めていればいい。」ということではありません。
褒め方の鉄則2ー本人が1mmでも努力したことを褒めましょう。
例えば、生まれつき色白のお子様に「お肌が白くていいね。」とほめたら、褒められたのだから嬉しいとは思います。しかし、色白は生まれつきで、親に似たので色白に生まれただけで、本人はなにも努力をしていません。それを褒めちぎっても、やる気や意欲は出ないと思います。そうであることが当たり前に感じているからです。生まれつきのことを褒めることがいけないと言っているのではありません。それよりも本人が努力したことを褒めたほうが向上心を刺激し、いっそう良き方向に成長すると思います。
褒め方の鉄則3ーお子様がなにを褒められたいかをいつも気遣いましょう。
お子様は褒められたくて、幼稚園や小学校での出来事を嬉しそうに話してきます。自分が頑張ったことを親に報告して「よく頑張ったね。」「上手く出来てよかったね。」「みんなの前で褒められてよかったね。お母さんも嬉しいな。」などと自分の努力を認めてもらいたいのです。そんなとき、「忙しいから後にして」とか「そんなの普通で当たり前でしょう?」とか「だから、どうしたの?」などと言ってしまう御父母様がいらっしゃいます。お子様がせっかく頑張ったことを褒めてもらおうとしているのに、取り合わなかったり、一言の下に否定してしまうのです。これでは、お子様は可哀想過ぎです。立つ瀬が無いです。
ですので、御母様からは当たり前に思えても、お子様が褒められたいことをまず褒めてあげて下さい。
褒め方の鉄則4ーさらに進めて、「褒めてもらえる。」とお子様が思っていない些細なことも気づいて褒めましょう。つまり、褒めてもらえると全然期待していないことまで気づき、評価して(認めて)褒めてくれたら、お子様はさらに嬉しいです。そして、いい意味で味をしめて、また褒めてもらうために努力するようになります。
褒め方の鉄則5ーさらにもう一歩進めて、ほめるためにお子様が努力したら出来る範囲でお手伝いをさせます。そして、お手伝いをしてくれたら「ありがとうね。○○○さんのおかげでおかあさん、とっても助かりました。また、お願いしますね。」と嬉しそうに語って下さい。本当はお子様にお手伝いをさせるより自分でやったほうがはやいし、綺麗にできます。それでも、お子様を褒めるためにお手伝いをさせているのです。また、そうやって人のお手伝いをして喜んでもらうことが好きになり、たびたびやっていくと、人々のために役立てることが嬉しくて、それが好きになるのです。
以上出来ることから試しにやって見て下さいね。お子様が幼児ならすぐに良き変化が現れますから。