4月から年長になる男子です。
先生のおっしゃるように子供を褒めているのですが、ちっとも勉強が好きになりません。毎日ユーチューブ(YouTube)ばかり見ていて、勉強したがりません。それでついつい叱ってしまいます。
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ユーチュ-ブはとっても良く出来ていて、何か動画を見るとその関連動画が次々と出てきます。ですからそれを次々見ていくとキリがありません。世界中の人々が動画をアップしているからです。大人でもつい時間を忘れて見てしまいがちです。
ですから何か調べたりするために動画検索をかけるのはまだ良いのですが、楽しみとして動画を見るようになると、もう止まりません。テレビなら番組が終わればおしまいにできるのですが、YouTubeにはおしまいがないのです。結果、子供にとっては無限につづくお楽しみ番組となるのです。
そうだとすれば、向上する喜びや向上する楽しみなど勉強して得られる喜びをお子様が知る前にユーチューブの楽しさを味あわせてしまうと・・・・勉強するはずがありません。
放っておけば大多数の子供は楽しくて、楽なほうに流れます。子供はそういうものです。
ですので、本当は幼児にユーチューブを見せないほうがよいのです。見せるとしても親自身がそういう危険性を熟知した上で、親の管理下でのみ見せるべきです。間違ってもスマホやタブレットを幼児に預け放しにしてはいけないのです。
ちなみに、アップルの創始者であるスティーブ・ジョブス氏も我が子にi-phoneやi-padを与えなかったそうです。
「子供にタブレットを預けておくと静かにしていてくれる。」
これ、「タブレット」を「カミソリ」と置き換えたらどうですか?もちろんタブレットはカミソリではありませんが、使いようによっては我が子にとって害をなすこともあると思います。
「今は私立小学校でもi-padを全員に配布しているので幼児のときからi-padに親しんだほうが良い。」
この話とタブレットを預け放しにしてユーチューブを見たい放題にするのは別問題です。
もうお気づきと思いますが、私はタブレットやユーチューブが悪いと言っているのではありません。「それを幼児に預け放しにしたり、親が管理せずに無制限に見せるのは良くありません。」と当たり前なことを言っているのです。
皆様もタブレット、ユーチューブの与え方に留意して活用していただきたいと思います。
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相談された方のお子様は既にユーチュ-ブの視聴が習慣になっているのではないでしょうか?だとすると、その習慣を変えるのは多大な労力と忍耐が必要です。
そのご覚悟がおありでしたら、かつ、お子様が小学校受験をされないなら
- 読書の楽しさを読み聞かせを通じて伝えていく。
- ユーチューブ以外の楽しみを創る。お子様が身体を動かすのが好きなら、空手道、合気道、剣道、体操など運動系の習い事は始める。そうでなければ、算盤、硬筆、音楽・・・など始める。
このようにして、他にやるべきことを創ってあげて、結果としてタブレットに触れる時間を少しずつ減らしていくのです。ただし、幼児ですからゲームはやらせないで下さいね。ゲームがユーチューブのかわりになり、また勉強したくなくなりますから。