まだ入塾されていない御父母様からよくいただく質問
「ひらがなや数字が書けないのに小学校受験で合格できますか?」
ほとんどの私立小学校の入試問題には生徒が読むための文字が印刷されていません。問題用紙にあるのは図や絵だけです。設問はすべて試験監督の先生が肉声で読み上げたり、読み上げた録音を再生するからです。結論だけ言えば、ひらがなや数字が書けなくても合格できます。それで、まったくひらがなや数字を教えないという方も世間にはいらっしゃいます。
たしかに私立小学校入試にはひらがな、数字はほとんど出題されません。しかし、だからといって小学校入学まで文字をまったく教えないというのは、お子様の知的発達(頭の良い子に育てる)という点でかなり遅れをとると思います。文字が読めないお子様は絵本を与えても絵だけしか見ません。せっかく絵本に出てくる「正しい日本語の文の構造」が全然頭に入りません。(お母様が読み聞かせをするときだけは耳から入ってきますが・・・)文字を憶えたお子様はお母様が読んであげなくても自分で本を読みます。読書を通じて「正しい日本語の文の構造」が自然に頭に入っていきます。そして、何よりも本を通じてさまざまな知識を吸収していきます。お子様は知識を吸収すればするほど知的好奇心が湧き、自分から学ぼうとしていきます。こうして読書をきっかけに知的好奇心の良い循環が始まります。
実は、これが「お子様を頭の良い子に育てるコツ」の一つなのです。
だから、私立小学校入試にはひらがな・数字は出題されませんが、ひらがな・数字は読めたほうがお子様の知的発達が進みますのでまずは第1段階として読めるようにしましょう。
ひらがなの読み方を憶えるのにお勧めの教材ですが、20年近く前から販売されている
公文式のひらがなカードがお勧めです。
ひらがなカード 第2版―0歳から | |
くもん出版 | |
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このカードでただ「あ」と憶えるのではなく、カードの表のありの絵を見たらすぐに「ありのあ」と言えるようにします。表の絵を見ただけで全部言えるようになったら、今度はカードの裏の文字「あ」だけを見ても「ありのあ」と言えるようにします。こうすると、いろいろな言葉(名詞)も頭に入るし、音数も自然とわかるようになります。すると、しりとりや音数問題や同じ音で始まる(終わる)問題等も出来るようになります。
完全にミスなく読めるようなったら、第2段階として、ひらがなの書き方練習をします。
まずはお名前だけは書けるようにしましょう。
肝心の私立小学校入試勉強が追いつかない状態でしたら、名前だけは書けるようにして、本格的な書き方練習は入試合格後から入学式までの期間にじっくりやっても良いです。
是非、試してみて下さい。効果ありますよ。