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熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

さとえ小と開智小では授業内容はどう違うのですか?(No.1125)

2022年07月23日 20時08分33秒 | 受験・学校

さとえ小と開智小では授業内容はどう違うのですか?

良いご質問ですね。

いろいろと違いますが、ハッキリ言えるのが「小3後半からの算数が大きく違ってくる。」ということです。

 さとえ学園小学校(以下さとえ小と表記)と開智学園総合部(以下開智小と表記)では、たしかに計算分野については、その単元をやる時期が多少違うだけで、内容的にはほぼ同じです。

 しかし、文章問題関連の扱いでは大きく違います。

 さとえ小では「和差算」や「消去算」など「特殊算」の全単元を授業でやります。面積図をつかう解き方も時間をつかって丁寧に教えています。まるで中学受験専門塾のようです。さとえ小から栄東中に内部進学するためにも必要ですし、内部進学以外の他校受験を希望する生徒も約半数いるので絶対に必要だからです。

 これに対して、開智小では平常授業で「特殊算」にはほとんど触れません。おそらく中学数学には直接接続しないので公立小同様不要としているのでしょう。また、開智小では4-4-4制ですので外部の中学へ出ることは元々想定していません。というよりも、開智小学校が学校として外部中学受験の指導をしたら、自己矛盾になります。だから、他校への中学受験指導を一切しないのだと思います。

 中学受験算数における重要単元の一つがこの「特殊算」ですが、これをほとんどやらない開智小ではかわりに何をやっているのでしょうか?その授業時間を先に進むことにつかい、結果、小6の6月までに小学校6年分の算数を終わらせるようにしています。そして、7月(期末テスト終了後)から中学数学(代数・幾何)に入るのです。

 現在私立小学校に通っていて、系列校以外の外部中学を希望する方にとってはここの違いは大きいです。さとえ小では学校の平常授業でも中学受験レベルの算数、国語、理科、社会をやってくれるので無駄がなく有利です。学校でやり、中学受験専門塾でもやるのでダブルになってさらに理解・記憶・練習がすすみますから。

 こういうわけで、あくまでこれから私立小学校を選択される方に対してですが、

系列校以外の外部中学受験の可能性があるなら、埼玉県内ではさとえ小、都区内では淑徳小学校をお薦めします。

 


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