先日家族3人でブリューゲル展に行ってきました。
今回の展示作品は個人収蔵のものが多く、ほとんどが国内初公開のブリューゲル一族の作品とのことでした。
開館直後に到着したこともあり、待たされることもなく自分のペースでじっくり鑑賞できました。
ところで、ブリューゲルの長男が父親が早く亡くなった後、工房を開いて、多くの職人?を使って父親の作品を複製して売っていたということも初めて知りました。ブリューゲル1世の「鳥罠」は当時人気があり、今わかっているだけで40枚も複製されて販売されたとのこと。世界中の美術館に同じ「鳥罠」が収蔵されているのはそういう訳なんですね。
今回驚いたのは、最後の展示室(3階?)だけですが、写真撮影OKとなっていました。(フラッシュ撮影は×)海外の美術館ではルーブル美術館やウッフィーツィ美術館、美術史美術館など有名美術館でもほとんどが写真撮影OKですから、試験的にOKとしたのかもしれません。OKなのでお気に入りの作品のみ撮影してきました。
ピーテル・ブリューゲル2世
《野外での婚礼の踊り》1610年頃
ヤン・ファン・ケッセル1世
《蝶、カブトムシ、コウモリの習作》 1659年
めったに行けないウイーンの美術史美術館で写真撮影OKなのは有り難かったのですが、写真撮影禁止の文化をせっかく継承してきた国内美術館で撮影OKにするのは・・・・ちょっと疑問です。
細部までじっくり鑑賞したいのに後ろからスマホを人の顔の横に突き出し、カシャ、カシャとシャッター音。なかには絵を鑑賞せずに次々撮影しておしまいという方もいました。そういう撮影マナーのない人もけっこういました。
自分もスマホで撮影しておいて言うのも変ですが、美術館内での写真撮影について、せっかくずっと撮影禁止でやってきたのですから国内では禁止のままで良いと思います。
じっくり鑑賞した後はミュージアムショップで図録等を購入し、美術館内のレストラン「サロン」で食事。美術館内のレストランは通常あまり期待できないのですが、ここは美味しかったです。それもそのはずであのフランス料理の老舗「上野精養軒」の直営店とのことでした。
娘が小さい頃はよく家族3人で美術展に行っていましたが、娘が成人してからは親子3人での美術展鑑賞は久々で、充実したひとときを過ごせました。(*^_^*)
展覧会チラシ
http://www.tobikan.jp/media/pdf/2017/bruegel_flier2.pdf
特設HP
http://www.ntv.co.jp/brueghel/