青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

子供心と秋の空

2015年10月03日 23時59分20秒 | 小田急電鉄

(イセツル秋の日@伊勢原~鶴巻温泉間)

以前は結構通っていたイセツル界隈に、久しぶりに子供を連れて行って来ました。秋らしい晴れの日、本当なら新しくなった大山のケーブルカーでも乗って来ようかな…なんて思っていたのだけど、子供はやっぱり地味なケーブルカーなんかよりもフツーの電車の方がいいらしい。すっかり稲穂も黄金色となって、落穂拾いの鳥が飛ぶイセツルの秋景色。稲刈りに向かうコンバインも踏切で電車の通過を待つばかり。

 

もちろんここに来たならば、カメラを持って黄金色の稲穂を走り行く電車と合わせるのがセオリーなんですが、既に刈り入れの終わった田んぼが多くてなかなか構図も決めにくい。この一帯は鈴川という小さな川の周囲に広々とした田園地帯が広がっておるのでありますが、初めてここに来た時に比べると後継者不足なのか休耕田も目立つようになってますねえ。

  

イセツルがちょっと消化不良だったので、少々足を延ばして秦野の大カーブへ。こちらも近隣の農家の皆様が刈り入れの真っ最中。カラッと晴れた秋晴れの中、日差しは強くとも爽やかな風に乗って、LSEが今日も元気に箱根へ向かう。行き交う電車に見向きもせず、黙々とコンバインで自らの育てた実りを収穫していく農家の方。カメラを構えながらその一部始終を眺めていたのだが、稲刈りというのは機械でやると意外なほどあっけなく終わってしまうものだね。


あー、しかし今日は空が高い。真っ青な空にすいすいと刷毛で引いたような雲が、空の高さとともに秋を一層感じさせる。今年は夏の終わりから長い間の雨期があり、雨期が過ぎたら一気に秋が来た感じがするので夏の余韻と言うものがなかったな。ここんとこダラダラと暑さが長引く秋が多かったから、今年はしっかり秋を長く楽しめそうな気もするけど。


最近は子供も電車が通るたびに「スマホかして!」と言い、スマホで走って来る電車を撮影している。正直シャッター押すタイミングはブレブレで、撮るたびにスマホの中にボツ画像が溜まって行くだけなのだが…(笑)。今度やっすいコンデジでも買ってあげようかしら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする