司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

最高裁不受理事件の意義とその影響

2022-04-28 17:31:08 | 民事訴訟等
最高裁不受理事件の意義とその影響 by 国税庁
https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/kenkyu/ronsou/88/04/index.htm

「最高裁は、民事訴訟法の規定により、上告及び上告受理申立ての理由がある場合にのみ、その判断を示すこととされ、上告及び上告受理申立て理由がない場合には、決定により、その請求を棄却又は不受理とすることができる(民訴法312条、318条)。そのような状況において、近年、国が高裁段階で敗訴し、上告受理申立てをした事件で不受理とされた事例が散見される。
 最高裁が不受理決定とした事件の高裁段階の判断は、必ずしも法令解釈として、判例性を持つものではないと解される。もっとも、不受理決定により、結論において、高裁の国側敗訴の判断が維持されているところから、その高裁の判断に判例性を認める傾向がないとは言い切れない。
 そこで、近年の事件で、国側が高裁段階で敗訴し、最高裁で不受理となった事例について、上告受理申立て制度の趣旨等を再確認した上で、高裁段階の判断について、その射程、問題点等を整理、検討する。」
コメント