今や土間の床を材質に関わらずタタキと言っている。
一般的にはモルタルやコンクリートで出来ている場合がほとんどだろう。
しかし、本来タタキは三和土と書くように、土で仕上げたものだった。
正式には、三和土は石灰・赤土・砂利に苦塩を混ぜて練り上げたものを土間に塗り固めたものだ。
古民家の玄関の内部がなどがよく三和土になっている。
土間に微妙に凹凸があり、なんとも言えない土ツヤがあるその風情は、歴史の重みさえ感じさせる。
また、昔釜戸を置いていた場所も三和土になっていたりする。
土そのものは汚れやすく埃っぽいという欠点をもつが、三和土は決してそういうイメージはない。
逆に、釜戸の薪を燃やす香りと周辺の柱、天井、建具がすすけて黒光している様は、土間の雰囲気と共に絶妙な調和があるように感じる。
そしてそのような民家は、通常玄関を入ると腰掛られるぐらいの高さの式台があり、奥行きも三尺から六尺程になっている。
バリヤフリーの観点から、そういった段差を解消するリフォームも手がけてはいるが、その解決方法として土間部分を無くしてしまう事が多い。
意匠的にも既存宅のイメージを損なわないように質感あるものに仕上げるのだが、
三和土そのものの味は無くなってしまう。
腰高の式台も、来客者がそこに座って世間話をするには調度よい高さだが、居室の出入りには確かに不自由を感じてしまう。
そこで、バリヤフリーを叶えつつ、そういった三和土や式台をいかに意匠的に活用していくかは我々腕の見せ所になっているのだ...。
一般的にはモルタルやコンクリートで出来ている場合がほとんどだろう。
しかし、本来タタキは三和土と書くように、土で仕上げたものだった。
正式には、三和土は石灰・赤土・砂利に苦塩を混ぜて練り上げたものを土間に塗り固めたものだ。
古民家の玄関の内部がなどがよく三和土になっている。
土間に微妙に凹凸があり、なんとも言えない土ツヤがあるその風情は、歴史の重みさえ感じさせる。
また、昔釜戸を置いていた場所も三和土になっていたりする。
土そのものは汚れやすく埃っぽいという欠点をもつが、三和土は決してそういうイメージはない。
逆に、釜戸の薪を燃やす香りと周辺の柱、天井、建具がすすけて黒光している様は、土間の雰囲気と共に絶妙な調和があるように感じる。
そしてそのような民家は、通常玄関を入ると腰掛られるぐらいの高さの式台があり、奥行きも三尺から六尺程になっている。
バリヤフリーの観点から、そういった段差を解消するリフォームも手がけてはいるが、その解決方法として土間部分を無くしてしまう事が多い。
意匠的にも既存宅のイメージを損なわないように質感あるものに仕上げるのだが、
三和土そのものの味は無くなってしまう。
腰高の式台も、来客者がそこに座って世間話をするには調度よい高さだが、居室の出入りには確かに不自由を感じてしまう。
そこで、バリヤフリーを叶えつつ、そういった三和土や式台をいかに意匠的に活用していくかは我々腕の見せ所になっているのだ...。