LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

路地の記憶

2008-10-19 | lohas的情景
「路地の英雄」

人生豊かな路地裏にも不良少年は誕生する
産湯をひっくり返して母の乳房に噛みつき
父の脛をかじり尽くし
そして ある日 プイと
松田優作の声色で
捨て台詞をのこしてでていった
だれも追わなかった
バンザイと叫んだ
一年過ぎて
人のうわさはあいつのことばかり
本当はいい奴で
ロマンチストで
ここが少々
奴には狭すぎたんだね
  と話し合った
懐かしがった
ある日 不良少年はスターになった
ぼくの故郷は路地裏でと
奴がテレビで話すと
みんな大喝采したのだ
いい奴だなあって
不良は味があるねえって

 ~「路地裏の記憶」 阿久 悠詞 佐藤秀明写真・エッセイ
  小学館より

うーん、こんな奴って本当にいるんだよね。
路地の写真ばかりが掲載されている所々に、阿久悠の詞が添えられていた。
なぜか懐かしい記憶が蘇ってきた...。

そう言えば、偶然といえば偶然なのだけれども、先日の朝日新聞be on Saturday 歌の旅人で阿久悠が取り上げられていた。
それで阿久悠が淡路島出身と知ったのだけれど、淡路島を意識した歌は一つもなかったらしい。
故郷礼賛をしなかった阿久悠が残した詞、今となっては絶筆となってしまった詞、なぜか新聞記事とラップしながら思いをはせた。

「路地の記憶」では、佐藤秀明の撮影した淡路島の写真が数点掲載されている。