LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

孤高のクライマー

2008-10-26 | lohas的情景
何がここまでさせるのか?
信じられない。

孤高のクライマー、山野井夫妻。
先日のNHKスペシャル再放送番組「白夜の大岩壁に挑む」で、山野井夫妻の存在を初めて知った。

中国とネパールの国境にある難峰ギャチュンカンでの壮絶な出来事。
二人は8,000m級の氷壁の登頂後、下山途中の7200m付近でビバークした時に雪崩に襲われる。
妻、妙子が50mほど落下し、7mmのロープで中刷りになった。
数々の修羅場を潜り抜けていても、その時はさすがに「今度こそ死ぬ」と感じたそうだ。

夫、泰史は落下はしなかったものの、雪崩で視力を失ってしまっていた。
妻を助けに行くにも、ハーケンを打つ場所が見えないのだ。
そこで泰史は一つの決断をする。
極寒の中、手袋を脱ぎ、素手で岩の割れ目を擦るようしてハーケンを打つ場所を探していったのだ。
その時、「比較的使わない指はどれだろう」と考え、左手の小指、次に右手の小指、次に左手の中指という順に次々と指を当てていった。
妙子の所にたどり着くのに4時間。
二人は奇跡的な生還をした。
しかし、重度の凍傷により、泰史は両手の指を合わせて5本失う。
さらに妙子は、両足手合わせて18本の指を失った。

そんな経験やハンデを背負いながらも、前人未到のグリーンランドの大岩壁に二人は挑んだのだ。

自分にはロッククライミングの経験は無いが、その情景はヒシヒシと伝わってくる。
ここで多くの事は語らないが、人それぞれの持つ価値観は多種多様であり、人はそれを非常に大切にして生きている。
改めて感じさせられた。

物事を成し遂げる強いモチベーションの必要性を山野井泰史は発言しているが、
やはりそうなのかも知れない。

そんな事をTV視聴後、
「白夜の大岩壁に挑む」クライマー山野井夫妻 NHK出版
を手にし感じていた...。