秋の日

今、ここに今森光彦の写真集がある。
里山をテーマにした今森光彦の風景写真は、どこか懐かしさを感じる。

以外に身近な所に存在する里山。
最近自分も分かってきたような気がする。

日々の生活の中でいかに感じることができるか。
感じることのできる自分がいればいつでも出会える。

「秋の日」と題した写真集に、今森光彦のコメントが寄せられていた。

里山をながめると、ほとんどの人は”なつかしい”といいます。
でも、ぼくの目には、それが”未来の風景”に見えてなりません...。

そう、それは...。

そう、それは燦燦と照りつける太陽のせいだったのかも知れない...。

カミュのようにキザナ事は言えないが、自分自身が固まってしまっていたのは確かだ。
しかし、既に太陽光線も和らぎ、復活の兆しが自分の中で見え隠れする。

今、シングルモルト片手に思いを巡らす。