久しぶりに、浅草演芸ホールに行ってきました。
お目当ては、十一代目金原亭馬生の「たが屋」と、大喜利の茶番「大磯廓通い」です。
「たが屋」は、江戸時代から続く古い話で、両国の川開きの日、見物客でごったがえす両国橋の上での町人(たが屋=古樽の箍を直す職人)と侍の争いを題材にしたものです。
たが屋が道具箱を落としたはずみに、箍が弾けて侍の笠を飛ばしてしまったことから争いになり、斬り合いの末、たが屋が侍の首をはねてしまい、侍の首が中天にビュー・・・。「上がった、上がった、たが屋ぁ~」という、「玉屋ぁ~」をもじった掛け声が落ちになっているものです。
この話しには二通りの落ちがあって、大変興味深いですね。
侍に力があった頃は、侍が町人の首をはねるという結末だったのですが、町人が力を持つようになると、町人が侍の首をはねてしまう話に逆転しまうのです。
「茶番」は、茶番劇という言葉の由来と関係がある軽演劇です。
江戸時代の歌舞伎の世界では、お茶やお菓子を配る下っ端の役者を茶番と呼んでいましたが、その茶番が滑稽な身振りでお茶などを配ったことから、下手な芝居を茶番劇と言うようになりました。
今回の茶番は、金原亭馬生、林屋正雀、古今亭菊春などが演じる歌舞伎のパロディーで、曽我ものの「大磯廓通い」でした。
兄の曽我十郎役が弟五郎のように助六の装いであったり、お伴が主人の頭を扇子で付いたりというアレンジがとても面白く、文句なく楽しめるものでした。
お薦めしたいのですが、7月の上席は10日までなので・・・。
お目当ては、十一代目金原亭馬生の「たが屋」と、大喜利の茶番「大磯廓通い」です。
「たが屋」は、江戸時代から続く古い話で、両国の川開きの日、見物客でごったがえす両国橋の上での町人(たが屋=古樽の箍を直す職人)と侍の争いを題材にしたものです。
たが屋が道具箱を落としたはずみに、箍が弾けて侍の笠を飛ばしてしまったことから争いになり、斬り合いの末、たが屋が侍の首をはねてしまい、侍の首が中天にビュー・・・。「上がった、上がった、たが屋ぁ~」という、「玉屋ぁ~」をもじった掛け声が落ちになっているものです。
この話しには二通りの落ちがあって、大変興味深いですね。
侍に力があった頃は、侍が町人の首をはねるという結末だったのですが、町人が力を持つようになると、町人が侍の首をはねてしまう話に逆転しまうのです。
「茶番」は、茶番劇という言葉の由来と関係がある軽演劇です。
江戸時代の歌舞伎の世界では、お茶やお菓子を配る下っ端の役者を茶番と呼んでいましたが、その茶番が滑稽な身振りでお茶などを配ったことから、下手な芝居を茶番劇と言うようになりました。
今回の茶番は、金原亭馬生、林屋正雀、古今亭菊春などが演じる歌舞伎のパロディーで、曽我ものの「大磯廓通い」でした。
兄の曽我十郎役が弟五郎のように助六の装いであったり、お伴が主人の頭を扇子で付いたりというアレンジがとても面白く、文句なく楽しめるものでした。
お薦めしたいのですが、7月の上席は10日までなので・・・。