4月中旬の日曜日、都内で所用を済ませた後に訪れました。14時55分頃店頭に到着し、8人の行列の最後尾へ。その直後に店主さんのお友達1人が列に加わって、15時02分に閉店となりました。入店はそれから約15分後のことで、さらに15分程してラーメンが配膳されました。
大ラーメン、麺増し(小2玉)軟らかめ、大蒜抜野菜脂。
4月1日付けで10代女性を部下とする部署に異動。常に漂わせる加齢臭でいずれ嫌われること確実ですが、悪あがきで大蒜を抜いてみました。が、翌日やっぱり臭いました。
麺増し大+小も考えたのですが、安全策を取りました。その代わりとして野菜増しに。尚、盛付けは店主さん直々に。
通常分は5分、軟らかめはさらに3分程鍋の中に留まっていた麺。普段よりその差は大きかったです。
終盤、豚と卵黄と固形脂と野菜でセルフ汁なし。
卵黄を纏った麺は、弾力とモチモチさをバランス良く持ち合わせブチブチと千切れました。
キャベツ率の高い野菜は期待どおりにぐったりと。甘みが強く、その量を感じさせずにあっという間に胃の中へ。
枚というよりも個と表現したい大きな豚。
端豚にありがちな、パサつきや大きすぎる繊維質の存在感とは程遠い、ジューシーで軟らかな肉質。歯を入れると容易に裂けました。
脂身多めで、程良い噛み応えを持つ旨味豊富な豚。
漆黒の色合いのスープ。
丸みを帯びた醤油の味わいを最大限に楽しめると共に、ふくよかさも感じさせる仕上がり。決して単調な味わいではありません。
解れた豚が高密度に混じった固形脂。脂なしで純粋なスープを味わいたいとも思うのですが、もはや麻薬のような存在に。槇原敬之や清水健太郎の気持ちが分かります。
女性助手さんのご配慮で、生卵一つにも関わらず大きな丼で。お陰で麺を素早く冷めすことが出来、とても食べ易かったです。
思いの外短い13分強で完食。高いレベルで安定した一杯を毎回当然の様に楽しめる、稀有な店舗を知ることが出来た幸運を噛み締めながら、帰路に就きました。
開店直後から、優しさに満ちた気配りで心地よい空間を提供してくださっていた女性助手さんに、どうにか最後のご挨拶が出来ました。本当はもう少しきちんとお礼を言いたかったのですが、まぁそこは自分らしかったということで。とっても寂しくなりますが、5月から始まる新しい生活でも、今まで以上に周囲の皆様にたくさんの笑顔をもたらすことでしょう。2年間お疲れさまでした。そして、本当にありがとうございました。