この日の4店目です。生まれて初めて降り立つ東急大井町線の上野毛駅からお店へ。事前に18時開店と聞いていたのですが、17時45分頃に到着すると既に開店し食事をしているお客さんも。直ぐに入店し食券を購入すると、たった今ラーメンを食べ終えたお客さんの席へ。そして10分後にはラーメンが配膳されました。
小ラーメン少なめ、大蒜。
初めて見たテボざるで茹でられた麺は、少なめにしたらこんな感じです。
細く、やや縮れています。
見た目からも伝わるように、かなり軟らかな茹で加減。啜っている途中で自重で千切れそうになってしまう程で、多くのお客さんが硬めをお願いしていた理由がわかりました。今までに食べた二郎とは異なる、一般的な中華そばのものに似ている気がしました。
豚は腕肉が3つ。
ほぼ赤身で、噛むと繊維に沿って裂けていく肉質の豚。
表面の赤身からも分かりようにスッと歯が入る軟らかな豚。
サシが入っているからか、しっとりとした赤身。
野菜はシャキシャキとした茹で加減のもやしがほぼ全てを占めていました。
細かく刻まれた大蒜は風味の主張は抑え目です。
一目見て非乳化タイプと判断出来る、液体油の層がはっきりと目視可能な、ところどころに固形脂が浮かんだ澄んだ色合いのスープ。奥深さやコクとは系統が異なる濃い目の甘さが口いっぱいに広がり、レンゲを上下させる手が暫く止まりませんでした。豚感も醤油の塩味もそれ程強くなく、良い意味で二郎っぽくないな、という感想です。
8分程で完食。自分も見習わなければと思う、強面の容姿とは正反対に誰に対しても物腰柔らかな優しい店主さんの性格が表れたようなラーメン。常に話題になるような目立つ店舗ではないにも関わらず、これだけ高レベルの一杯を提供する事実を目の当たりにして、二郎の底力を見た思いでした。
お店へ向かう途中、綺麗だったので。何か良いことがあるといいな。
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