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ドラフト会議を終え、改めて思う人間の可能性。

2018年11月01日 06時13分19秒 | ひとりごと

ドラフト会議が終わった。今年の目玉は、金足農(秋田)吉田輝星選手や大阪桐蔭の根尾昂選手。なかでも根尾選手は、遊撃手と投手をかねる「二刀流」。ストレートの最速は150キロを誇る。

しかし、注目したいのは、大阪桐蔭の層の厚さとメンバーシップである。毎日新聞822日号によると「今年の大阪桐蔭は1年生の秋から主力だった根尾昂や藤原恭大、中川卓也ら3年生を擁し「最強世代」と呼ばれる。ただ、主力選手だけで優勝できたわけではない。石川は「前に藤原、根尾といい打者がいるので、つなぐ気持ちだった」と振り返る。その打撃をアシストしたのも、データ班を務める小谷優宇記録員(3年)。「吉田の決め球は外角球」との分析を生かし、狙い打ちした。

チームが飛躍したきっかけは、仙台育英に九回2死から逆転サヨナラ負けした前回大会3回戦。「一球の怖さ」を身をもって知り、主将の中川を中心に日々の練習から緩むことがないよう、選手同士で指摘し合ってきた。
1998年就任の有友茂史部長(53)が「心配になるぐらいストイックに野球に取り組む。全く気の緩みがなく、手がかからない」と驚くほどだ。

隙のなさはプレーだけに限らない。準々決勝や準決勝では、打球が当たった相手選手に三塁コーチの俵藤夏冴(3年)が素早く駆け寄り、コールドスプレーで応急処置をした。対戦相手をも思いやる姿に、観客席から拍手が起きた。俵藤は日ごろから意識している。ランナーコーチは周りをよく見ないといけない」と明かす。

西谷浩一監督(48)は「メンバーであろうとなかろうと関係なく、チームのために行動する。こういうチームで勝利し、伝統を作りたかった」と喜ぶ。大阪桐蔭の部訓「一球同心」。その元に最強世代が結束した先に、史上初の偉業があった。」と記載されている。

指導者、伝統、人と人の織りなす力、チームスピリット、野球に対するストイックな姿勢。人間の可能性、和の力について、改めてその可能性について考えた夏の甲子園。世界的な競争の中、まだまだ日本は頑張れる、ここにそのヒントはあるとドラフト会議を終え、しみじみと感じた。ちなみに、今大会の総入場者数は1015000人で、過去最多だった第72回(1990年)の929000人を上回って史上最多だったという。