スーパービジョンを受けてみたよ!
スーパービジョンを受けてみたよ!
昨年2年6ヶ月かけて取得した「シニア産業カウンセラー」資格。長い道のりだった。
この資格の目的は、「産業カウンセラーの3つの活動領域(I.メンタルヘルス対策への支援、2.キャリア形成への支援、3.職場における人間関係開発・職場環境改善への支援)に対応できる、プロフェッショナルとして社会に通用する経験と専門性を十分に兼ね備えたカウンセラーを輩出すること。
そしてこの3つの領域で期待される産業カウンセラー像は、メンタルだけでなく、キャリアや組織・職場の風上作り、風土改革などの課題を総合的に取り扱って活動できる人材となる」であり、私は資格取得のプロセスを通して、必要な実践力と専門性を身につけて、事業をおこないたいと受講を決意した。
同資格の応募条件を満たすには、育成講座21講座のうち19講座を受講し修了すること。しかし、各講座の修了書をもらうためには、事前学習、講座後のレポートの提出し、修了判定があり、なおすべての受講が修了させた後、面接と口述試験がある。
2016年6月より、受講を開始。九州では博多のみでの講座は年間4講座程度開催されているが、短期間にて集中して受講しようとすれば、大阪や名古屋、東京など全国各地で開催されている同講座を受講する必要がある。そのため、移動時間や前泊や後泊などの手配、事前課題への対応など準備が必要だ。
これらのことを考えると1ヶ月に1講座が時間や気力など、さまざまな面を考えても限界である。受講、2週間前から事前課題の作成や提出。受講後は、修了後2週間内にレポートの作成提出。こうして、1ヶ月が過ぎていく。そして次の講座の準備。毎月その繰り返し、従って朝の時間をつかって学習、夜は仕事でクタクタになっているが時間の捻出。土日は、なるべく行事を入れず空けて取り組む。そうして2年半の歳月が過ぎた。
どうしたら、目標がクリアできるか。さまざまな案を考え、スケジュール調整をおこなう。モチベーションを維持するための工夫。勉強に飽きないこと。そうやって、自分を管理していく。それこそが、目標を達成する力となる。また、限られた時間で目標、つまり学んで活かすための学び方とは何かと考えていくと、自然に取り組み方、生活の仕方も変わってくる。
何事も苦労は避けたいし、遊びたい気持ちがある。しかし、ここぞという時は自分を追い込まざろう得ない。その挑戦に必要な力が資格試験の意味ではないだろうか。
仕事は課題を解決すること、新しい価値を生み出すことの連続である。「他人と過去は帰られない、変えられるのは自分だけ」という言葉のとおり、何かの課題を解決しようとすれば、自分がどうかかわるか。自分の時間やエネルギーをどう配分するか、スキルを高めていくことが必要である。その力をつけるひとつの方法として、資格試験は、その力をつける機会となるのではないだろうか。
余談だが、講師より指定のあった事前学習のための、課題図書は計62冊。良書が多い。
私の所属する産業カウンセラー協会では、毎年1回、会員を対象とした研修会が開催されます。本年は48回目となる全国研究大会in神奈川が6月8日、9日の両日おこなわれますので、参加します。また、神奈川に住む長女夫婦や孫にも会い、楽しい時間を過ごしたいとも考えています。
さて、今大会の主な内容としては、基調講演に「何もしらない私を知る」と題してNHK主幹 大越健介氏、特別講演として「これからのキャリアアドバイザーの役割と課題」と題して、慶應義塾大学名誉教授 花田 光世氏より8日(土)午後より開会式後、お話いただくことになっています。
翌日は、朝9時30分より午後3時まで8つの分科会がおこなわれます。詳細は、こちら。
私は、第一分科会に参加予定です。分科会のテーマは、「働く現場の多様な状況と対応~個人と組織への支援~」。産業現場ではどのような状況にあり、どんな問題が起きているのかを全国で業務に携わる方々(産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの有資格者には限らない)をお招きして発表いただき、どのように対応していくかを考える分科会です。コーディネーターは、日本産業カウンセリング学会特別顧問の桐村晋次氏。
各発表テーマは、
1,経営の立場から働き方改革や健康経営について
2,人事政策上の観点から人手不足や雇用の延長などについて
3,産業保険スタッフの立場からメンタルヘルスの現状について
4,人材育成の観点から従業員のキャリア開発支援について
5,職場復帰や病気・介護などとの両立支援について
6,AIやIoTの活用によるインダストリー4.0などの影響について、の6テーマ。
本には書かれていない国内の状況を直接お伺いし、質問などで理解を深めながら、今後働く環境がどう変わっていくのかを考えるヒントになると思います、また200名を超える方々がこの分科会に参加されるので、どんな出会いがあるかもとても楽しみです。
来週中には、得た知識をこのブログにてご紹介していきたいと思っています。
8月4日(土)は、「橋の日」。毎年、この日は4ヶ月前から準備のため忙しくなる。もちろん、当日もである。特に今年は、これまでにない忙しさだった。
何故なら、同日13時から所属する産業カウンセラー協会の広報誌の取材が東京新橋本部でおこなわれたからだ。
「橋の日」イベントを途中で抜けることから準備を例年以上の整え、イベント開始時点から各担当を役職メンバーに担ってもらった。9時30分、一番の肝である来賓を招いての式典終了後、タクシー、JRを乗り継ぎ、飛行機に乗り込んだ。
会場の新橋についたのは、13時5分。飛行機の到着が10分程遅れたが、それ以外は予定通りだった。
今回の企画は、所属する産業カウンセラー協会で行われた「シニア産業カウンセラー第1回目の試験合格者が集い」では、資格取得のプロセスで感じたこと、考えたこと、一方これから資格取得を目指す方々へのメッセージなどを記事にするというもの。
参加メンバーは、産業現場の第一線で働く、保健師、健康管理士の資格を持つ私を含めた4人のメンバーが、座談会形式で取材を受けた。
座談会では、冷静に言葉を選びながら話をするメンバーがら、日常での苦労を垣間見たように思う。何故なら、言葉の重要性、つまり、どのように伝えたら誤解させることなく、相手に届くかということが、支援職には重要であるからだ。
座談会後、お茶を飲みながら情報交換をして過ごした。改めて、資格を活かして産業現場で活動することの大切さや難しさなどを痛感した。
何故なら、社会情勢や法律などの諸条件が変わる中で、どんな支援策を見つけていくのか。常に社会や人、仕組みが動いていることを認識しながら、的確な判断をすることが求められているからである。
その後メンバーと別れ、現在、研修ため東京に来ているの知人を励ますために、食事会をおこなった。午後9時、目黒のホテル着。
翌5日は、新宿の紀伊国屋書店本店で、本を4冊購入。
(スカイバス東京の2階建てバス)
14時からは、屋根なし観光バスにて皇居周辺のバスツアー。
(霞ヶ関あたり)
丸の内・千鳥ヶ淵・国会議事堂・銀座と東京の中心を回るお手軽な定番コースで約50分で1600円。
(銀座あたり)
ツアーでは、樹木に手が届く距離で枝がバスに触れる箇所があったり、橋につかえそうなところがあったりとスリル満点。そして、午後3時羽田空港着。出発前に、昼食兼夕食の寿司店へと向かう。
(羽田空港内にある沼津魚がし鮨にて、近海握をオーダー)
17時5分発の飛行機で一路宮崎へ。
今回初めて取材を受けるために東京に招待。それだけでも私にとっては奇跡。そして、メンバーとの再会のみならず新たな出会いも。
こんなこと、予想もしなかったけれど、人生って面白いと改めて思う。
7月7日(土)、産業カウンセラー協会にて宮崎地域災害ボランティアの研修会「こどものための心理的応急処置」を実施しました。これは、2年前開催したPFAのフォローアップ研修です。
PFA(Psychological First Aid : PFA)とは、心理的応急処置という意味で、危機的な出来事に見舞われて、苦しんでいる人の心理的回復を支えるための、人道的、支持的、かつ実際の役に立つ様々な支援をまとめたもの。心理的(サイコロジカル)という言葉を使っていますが、社会的生活をささえるための支援も含まれています。また、災害弱者や支援者自身のケアもできるように工夫されており、災害などの応急対応でPFAを用いることは、さまざまな国際的ガイドラインにて推奨されています。このようにPFAは、災害などの緊急時に、ストレスを抱えた人や子どもを、支援先につなぐためのスキルで、専門家でしかできないものではなく、カウンセリングや医療行為ではありません。
そのスキルは、1P+3Lが基本。「P」は、Preparation(準備)、「3L」は、Look(見る)、Listen(聴く)、Link(つなぐ)の意味があります。具体的には、まずは準備。家族を含め自分の身を守ることが前提です。その上で、被災地の気象情報、歴史や風土、環境を知る、保険や移動方法などの準備を整えます。
支援現場では周りの状況をよく見て、被災者のこころを傷つけることなく寄り添う支援をおこなうこと。そして、必要な支援先(警察や地域の人、専門家)へとつなぐ行動原則を基本とした応急処置をおこないます。
今セミナーでは、こどもが危機的状況下で示す一般的な反応を講師よりお話があり、その後、具体的に対応が可能なのか、そのニーズなどをロールプレイ形式で体験しました。改めて感じたことは、ロールプレイで、自分自身の対応に柔軟性がないこと、相手の気持ちを想像する力が不足していることでした。普段のカウンセリングで言われていることと同じことですね。その意味では、原点にも返ることができた研修でもありました。
毎年のように、災害に見舞われる日本。いつ自分が被災するかも知れません。そう考えると、このPFAの考え方を多くの方に伝えたいと考えています。
6月2日(土)、3日(日)の両日、北海道札幌市、札幌コンベンションセンターにて、産業カウンセリング第47回全国研究大会がおこなわれ、参加した。沖縄大会、埼玉大会に続き、3回目の参加となる。今回の参加者は、約1千名と主催者発表があった。
札幌に着いたのは1日の午後。抜けるような青空、地元の方曰く今日は最高の天候ですとのこと。6月の北海道は、宮崎でいうと10月の半ばの天候。ちょっと肌寒くて、空気が乾燥しているように感じた。2日目以降は、徐々に天候に慣れ温度湿度とも快適に過ごせた。
大会では、主催者来賓の挨拶のあと、「北海道で考える」と題して、脚本家 倉本聰氏による基調講演。「前略、おふくろ様」「北の国から」「風のガーデン」他、映画「駅-STATION」等、多数の作品で知られている。基調講演では、3つのことを学んだように思う。
ひとつは、脚本家として時代を「見通す力」、この時代の人間の「本質」を見極め「課題」は何かを考え、人として共感・共有できる創作物をつくりだすことが脚本家なのだと感じたこと。
次に、テレビの一時代をつくった経験。テレビを見ている茶の間を想像し、その距離感をどう埋める作業、創作の喜び(前例のないものをつくるということ)、想像力・イマジネーションをかき立てる手法などテレビの魅力について語られ、更にテレビを通して「人として生きる時、何を意識するのか」などのメッセージから、未来をつくる仕事でもあるということを聞き、脚本家の仕事を垣間見たように思った。
最後に、こころという無限の広さを見直したこと。例えるなら、富士山に登ったという方はほとんど5合目まで車で登り、それから登山を開始する。これは富士山に登ったといえるのか。駿河湾の海水に足をつけ、それから登り始めて始めて富士山に登ったと言えるのではないだろうか。つまり、私達は5号目からの発想で物事を考えているのはないか。今一度、原点から物事を考えることで、視野、思考、選択が広がるのではないだろうかとの提案をもらったこと、である。
次に「ワーク・エンゲージメント~組織と個人の活性化に向けて」と題して、北里大学一般教育部人間科学センター教授 島津明人氏による特別講演。講演資料によると、ワーク・エンゲイジメントとは、バーンアウト(燃え尽き)の対概念として位置づけられている。バーンアウトした従業員は、疲弊し仕事への熱意が低下しているのに対して、ワーク・エンゲイジメントの高い従業員は、活力にあふれ、仕事に積極的に関与するという特徴を持つ。これまでに、ワーク・エンゲイジメントの高い労働者は、心身の健康が良好で、高いパフォーマンスを有することが明らかにされている。
ワーク・エンゲイジメントに注目した組織の活性化をするために、仕事の資源(上司や同僚からの支援、仕事の裁量権、成長の機会など)や個人資源(自己効力感、自尊心など)が豊富なほど上昇することが、メタ分析の結果から明らかにされている。このことは、仕事の資源および個人資源を充実させるための産業保健活動を経営部門や人事労務部門と協調しながら行うことの重要性を意味している。たとえば、職場環境等の改善活動においては、メンタルヘルスを阻害するストレス要因を評価し、改善に結びつける活動が行われてきた。今後、新たに開発された組織資源の向上を図るための実施マニュアルなども活用し、資源の増強を図る活動などの展開が期待される。
ワークー・エンゲイジメントに注目した個人の活性化のために、従来のセルフケア研修では、ストレスや精神的不調について知り、これに対応する技術が主に提供されてきた。今後は、こうしたストレスマネジメントに関する対策のほか、従業員が自らの仕事をやりがいのあるものに変えるジョブ・クラフティング(与えられた仕事の範囲や他者との関わり方を変えていく行動や認知)や、仕事外の要因(リカバリー経験、ワーク・ライフ・バランス)に注目した対策についても、新たな技術が開発される必要がある。
(懇親会であるサッポロビール園)
レンガづくりの素敵な建物。
普段話せない有名講師などに、アドバイスいただく。また、研修でご一緒させていただいた他県の会員とも、情報交換をおこなった。身体中に焼き肉の匂い(ジンギスカン料理)がついて、ちょっと困りました(笑)
大会2日目。テーマごとの分科会が4時間半にわたっておこなわれた。私が参加したのは、第2分科会、産業カウンセラーとして「産業社会の期待に応えるためには」。これまで3回にわたり継続テーマとして参加してきた。今回も、全国から応募のあった成果事例の中から、4事例が紹介された。
1「組織内産業カウンセラーの役割と育成」として、関西支部。企業組織内の課題は、労働市場の構造変化、働き方改革、技術革新、人事制度の改革、企業倫理・コンプライアンスなど、外部からはわかりにくい諸要素の複合化が進んでいる。特に、日大アメフト部、記者へのセクハラ報道、スポーツ界のパワハラなどの事例からも、想像に難くない。そこで活用モデル例として、①組織内産業カウンセラーの育成、②企業の課題を検討する研究会の設置、③支部カウンセラーの協力を得た企業の個別課題の具体的な解決、④企業内の解決事例(成功例)を元に各部門に水平展開させることなどが提案された。また、高い専門性追求と外部支援者との連携も課題であると話された。
2 沖縄支部における賛助会員への支援について。協会の認知を高めるため、賛助会員向けに「公開講座開催」「研修プランの作成」「情報交換会」などをおこなっている。このことは、企業・団体を支援するということだけでなく、専門家集団として、更に現場力を高め、問題解決力をつくるという反面もあることを感じた。
3 対話促進型ADRは産業社会の期待に応えられる協会の活動領域として関西支部。ADRを通じた問題解決には「評価・指導型」と「対話促進型」があるという。産業カウンセラーの資質を生かした「対話促進型」の問題解決手法は、当事者自らの問題解決を促進する方法として機能するのではないかと感じたのが第1印象。上記のパワハラ等の報道を見る限り、社会の変化に対応が追いついていかないそんな印象である。つまり「もみ消す」など従来のやり方では限界だからこそ、もめるのだと。人間が生きていく以上、人間関係は避けられない日常的な問題。オープンなダイアログ(対話)を通じて、自立、当事者の生きる力(エンパワーメント)を創出する支援が必要であると改めて感じた。
4 職場環境改善への支援として、北海道支部の会員から紹介された。建設会社で、2年前の資格取得をした女性Tさん。産業保健師でもある。まずは現場の生の声を知るべく、毎週、現場にでかけ積極的に声をかけたという。そこでいつもと違う社員に対して、自身でできることには対応し、力及ばない場合は、産業医、専門医へとつないだ。また、相談しやすい環境づくりをこころがけた。ストレスチェック制度では、働きやすい環境づくりのため、情報共有、対策、スケジュール立案などもおこなっている。また、Tさん本人からだけでなく本社や人事総務からも支援をいただけるよう働きかけて、社内環境の向上に務めている。
午後からは、グループでのディスカッションをおこなった。印象に残った点は3つ。ひとつは「ピアサポーター制度」。産業カウンセラーやキャリアコンサルタントなど資格をもった人を任命し、社内で気軽の相談にのってもらえる制度をつくった事例。社内では、このピアサポーターになることに社員からの憧れがあると聞いた。
次に、資格を会社で生かしている総務の女性の話。彼女は、「カウンセラーのいらない組織」を目指し、社員200名に話かけるという。そして、必要な部署や人へと橋渡しをしている。コーディネーターより、資格取得後活動の範囲を広げられない会員には、日々の研鑽、毎日知識を生かす場所として、普段と違う同僚、そこで声がかけられるかが専門性の分かれ目であり、積み重ねることで方向性が見えてくるのではないかとアドバイスがあった。
最後に、産業カウンセラーとしての専門性とは何か。心理学的な知識、労働法規等に加え、研修ができること、外部の協力者との連携できることなどが挙げられた。小さな成功例を積み上げること、課題を解決、知識を磨くことが生きた専門性につながる。
多くの方との会話を通して、自分を確かめ、そして未来を考える機会となった。普段の仕事と生活を離れ、じっくり考える時間が持てたこと、家族や仲間に感謝。いつかそれも出来なくなる時が来るだろう。それまで精一杯前へと進みたい。
昨年、所属する日本産業カウンセラー協会 九州支部の「認定講師」へ応募した。先月、認定試験を受け、先日「可」との知らせが届いた。認定を受けたことは、今後の仕事につながるだけでなく、私にとって大きな意味があった。
それは、ネタづくりのノウハウと講師力がアップしたことである。具体的には、応募ネタづくりのため、関係する本の数多く閲覧し、講演会などで東京、熊本などにも出かけ、新聞の切り抜きを集めた。
更に、関係機関への訪問や取材など、徹底したネタ集めをすることで納得できるものができた。その上で、自分の経験したことをネタに加えることで、講演での臨場感が増したように思う。その時、実感したのは、徹底して準備することの大切さである。
20代から、仕事や所属する団体で講演や教育の機会があり、その度ネタをつくってきた。それらは経験談を話すことがほとんどで、ネタづくりを徹底させることはなかった。今回、機会を得たことで、素材を集め厳選することで、演題テーマの奥底には更に広い世界が広がっているということを知り、謙虚にテーマへと向かい合うことになった。
一方、講師力の改善について振り返ったみたい。現在、公的機関での定例セミナーを半年にわたり続けている。毎回さまざまな角度から、内容を検討し、改善を続けた結果、受講者アンケートに変化が見られるようになった。
満足度は70%程度から、ここ2ヶ月は90%を越えている。一番、私が変化を感じたのは2時間の講演中、ほとんどの受講者とアイコンタクトがとれるようになったことだ。1対多数であっても、基本的にカウンセリングを同じであること、つまり1対1の延長戦上にあるということであることに気づいた。つまり、理解度を確かめながら、セミナーを進める必要性を実感している。
それはどういうことかと言うと、受講対象者(年齢・性別など)により理解していただく手法や言葉、事例などが違うこと、ゴルフでいうところのアプローチの違いである。
そのためには、段取り8割という言葉があるように、下準備が大切である。その準備を徹底しておこなうことで成果が生み出される。受講者の大切な時間をどう価値あるものにできるかにかかっている。
よって、講演やセミナーでは、一期一会を大切にしながら、受講者と向き合っていくことが、成果を出すスキルにつながるのである。
(宮崎市阿波岐原のDiningかもめ、エントランスにて)
久しぶりの産業カウンセラー、養成講座の同期生と合い、昼食をともにした。彼女は、現在小学校教師。お互い「産業カウンセラー」資格取得をするため、6年前、10ヶ月間、夜間講習を受け、資格試験に合格した。その後、お互いに資格を生かして転職した。そして現在、彼女は教職に戻った。
学校現場といえば、いじめや発達障害やLGBT問題など、さまざまな問題が報道を通じて知っているが、現場は想像以上だと推測した。そんな子ども達を指導していることの苦労を微塵にも語らなかったが、前向きな彼女の姿勢にとても勇気づけられた。
頑張ろう、また一歩前へ。
所属する産業カウンセラー協会で来月におこなわれる北海道大会に参加予定だ。宮崎からは遠く、時間もコストもかかる。しかし、私にとっては、過去、沖縄や埼玉大会に参加し、時間やコストを遙かに越える知識やヒントが得られる大会だった。
本から報告書からでも学べないことはないが、職場で起こるさまざまな問題や課題と戦った先輩方の話を直接聞くことにより、その経験談の臨場感が深く胸に刻まれるように思う。その積み重ねが今の自分をつくっており、支援のクオリティを上げることにつながっている。
この資格を取得して5年。浅い経験を補うために、できる限り研修に参加し先輩方の体験や意見などを伺い、自分磨きをしている。終わりのない研鑽が続くと思われるが、今は学ぶ楽しさが勝っている。
さて、20年ぶりの北海道。まずは小樽運河周辺のウォーキングやグルメなども楽しみたい。
プログラム表紙
当日のプログラム。
先日、第1回目となる「新シニア産業カウンセラー」試験の合格通知が届いた。約3年間にわたる育成講座、終わってみれば懐かしく思える。
これまで、毎朝2時間、土日には各5時間以上、学び続けた。学ぶことがこんなに楽しいなどと、58年の人生で言えるようになったことも、成果のひとつだろう。一方、試験後はこれまで感じてきた熱い気持ちから、スッと抜けて現実が見えてきた。どうこれから、生きていくのか?
自分の気持ちを整理する意味で、この記事を書くことにした。
受験からこれまで、自分の気持ちを2冊のノートに綴ってきた。受講に関してのスケジュール、講座での悩みや出会い、知人からのアドバイス、さまざまなことを記録してきた。
最初の1ページには、受験を決意について。それは産業カウンセラー沖縄大会から帰った2016年6月1日。その日の記録には、「挑戦するなら、一日でも早く若いうちに、そして学んだことで社会変革を標榜することを視野にしたいという思い、更に契約社員という年休がとれやすいという恵まれた環境だったこともあり受講を決意」と書かれてあった。
しかし、住まいが宮崎ということもあり、セミナー開催地までの、交通費や宿泊費、受講料で200万円以上の出費が発生したが、それ以上の成果はあったように思う。嫁からは「行けなかった大学に行ったと思って頑張ればいい」と、背中を教えてもらえたのも大きかった。
振り返ると、東京、名古屋、大阪、福岡と講座受講のため、前泊。また、東京から始発の飛行機でそのまま職場へ直行ということも5回以上あった。朝ごはんを東京の巣鴨で食べて、出勤したのは午前10時という日もあった。
この3年間の受講で得たことを整理してみたい。
振り返ってみると、合格という結果を出したことで、さまざまなことが成果と呼べるようになった。徹底した準備と努力は必要だと改めて思う。
試験勉強で身に付いたものを改めてまとめました。こちら(ブログ)にて公開。
2021年4月追記
この度、シニア産業カウンセラーガイダンス講師となりました。
〇2021年6月5日 10時~13時
(一社)産業カウンセラー協会九州支部にて、ZOOMによる講座を開催します。くわしくはこちら
(作成した資料)
日本産業カウンセラー協会九州支部の「認定講師」へ応募した。認定講師とは何か、ホームページよると・・・。
「九州支部には、毎年さまざまな企業・団体・公的機関等から研修依頼があります。九州支部認定講師(以下「支部認定講師」)とは、九州支部が受託した講演や研修および支部が主催する研修等を担当する講師のことです。依頼先のニーズや実施目的にあわせて、適切な研修を組み立て、資料を作成し、講師をしていただくことは、 協会の看板を背負う ということでもあります。また、依頼テーマに応じた研修を組み立て、人前で説明したり、ワークを実施したりということは、カウンセリングとは違うスキルが必要です。
つまり、産業カウンセラーの資格を持っているからといって、誰でも講師ができるというものではありません。そこで、九州支部では支部認定講師の認定研修を行い、これらの依頼に対応できる講師の登録を行っています。認定後も支部主催の認定講師更新研修でブラッシュアップしていただきます」と記載されている。
課題研修では、受講者 30 名。全て 50 人以上事業場の管理者(経営者含む)を想定し、以下の5つのテーマの中から自身が選択する。
1,メンタルヘルス対策支援(ラインケア等含む)
2,治療と職業生活の両立支援(復職支援含む)
3,キャリア形成支援
4,人間関係構築支援(コミュニケーション等)
5,事業主向けの働き方改革支援
私は、今話題の「働き方改革」を選択肢し、さまざまな資料から学ぶとともに、現在自分の肌感覚での働き方についても考えながら、具体的な事例や数字に落とし込んで資料を作成した。12月20日に、書類審査の合否発表後、来年1月~3月に実技審査となっている。そして4月上旬には結果発表の予定とのこと。
今回の応募で、規定に沿った資料の作り方を通して、改めて学び直したように思う。何故なら自ら挑戦していくことが、本から学ぶよりも、そして講座に参加するより効果があることを実感したからだ。
教える側も、そして学ぶ側も「待ちの姿勢、受け身」ではない状況をつくっていくことが、より実践的な教育につながるのではないだろうか。そこに研修講師のヒントがあると思う。
追記:2018年4月、試験に合格。少しづつ協会からの仕事の打診が入るようになった。併せて技術を高めるためのブラッシュアップを続けている。
(講座で使用した資料:右側、研修内容をまとめたノート:左側)
11月12日、新シニアカウンセリング養成講座21講座を修了し、最後のレポートを送信した。
思えば2015年7月から受講した講座も、先月までの2年4ヶ月をかけた。
振り返ってみると、事前レポート作成に1ヶ月、そして研修。その後修了レポート作成に2週間。日程上複数の講座が重なった月や正月やさまざまな行事が重なったりしたこともあったが、今となっては懐かしい思い出である。
今講座では、著名な講師、そして充実した内容で体系的に学ぶことができた。特に実践にどう生かすかということが講座や修了レポートにて問われたテーマだった。その成果として、終了後宮崎市内の事業所に提案書を書き、経営者向けのプレゼンを実施して具体的な仕事に繋がったことがある。このようなことができたのも、プレゼン資料を課題としてつくり、参加メンバーでブラッシュアップしたこと、またメンバーや講師相手にプレゼンをおこない、フィードバックをもらえたことも要因として挙げられる。
講座で学んだことは、各種療法、リーダーシップ、組織開発、精神保健など多岐にわたる。今後も総合的に学んでいくことも大切だとは考えている、
方向性としては専門分野をひとつ掘り下げながら、総合的な知識を深めていくことが必要だと感じている。何故なら、専門分野をきわめていく過程で、より幅広く知識を広げることもできるだろう、そのことが全体的な知識の裾野を広げるのではないかと考えている。つまり、山が高ければ裾野が広くなるという訳だ。
より質の高いアウトプットのためには、良質で豊富なインプットが大切であることは間違いない。その上で、身につけた能力をさび付かせないために実践で使い続ける、または応用して活かすことが重要だろう。能力も筋肉と同じで、使わないと退化するらしい。