(前泊と試験日宿泊したカプセルホテル)
8月30日(土)資格試験が無事終わった。本格的に受験勉強を始めたのは6月。毎朝2時間過去問とテキストを中心に勉強を進めた。
特に8月からは夜は9時に寝て、朝3時から7時まで、毎日のように勉強した。移動時時間や昼休み時間も単語帳を片手に、人名や理論を覚えた。昼間は睡魔に襲われるなど、本当に苦しかったがなんとか乗り越えた。
その甲斐あって、勉強していた問題がかなり多く出た。そして4割の時間を解答の検証時間に充てることができた。最後の論述では、論点に答えられていたか・・・そこだけが心配だ。論述ではさまざまな角度からキャリアコンサルタントの課題や役割など20問の問題を解いて準備したが、気持ちに焦りがでてしまったのは想定外だった。
昨年の受験勉強からすると、2倍の時間を充て、勉強法も暗記型から理解型へと手法を変えた。具体的には、過去問を解き、できなかった箇所をノートに書き出し理解を深めた。
さて、キャリア・コンサルタントという職業は、100年程前アメリカで創始されたもの。産業革命以来、第一次産業から第二次、第三次産業へと労働力の移動がなされてきた。その中で人としての「働き方」や「働かせ方」、動機や欲求、価値観や人生観などが、労働者を取り巻く環境との相互作用の中で多様化、そして複雑化してきた。
この100年間、先人達が築いてきた実証実験やさまざまな試みが理論として結実し、日本でも60年程前から、さまざまな職業相談への取組がなされてきた。具体的には、相談者に対しての感情、認知、行動面からのアプローチの理論や手法などを通しての職業相談、職業紹介、能力開発などだ。相談者の環境、つまり経済の状況、地域、慣習、歩んできた経験などとさまざまな条件と状況の中で、相談者の主体性を尊重しながら、側面的に支援することが、キャリアコンサルタントの役割である。
キャリアコンサルティングでは、仕事を中心としながらもクライエントの生き甲斐や働き甲斐を含んだキャリア形成支援をおこなう。また個人の人生に係わる重要な役割を担うものとして、自己理解を深め、多様な専門性と倫理観、弛まぬ自己研鑽を積んでいかねばならない。
キャリア・コンサルタントは対人援助の専門家である。この試験を受けようとすることが自己研鑽でもある。このような苦しさを身を以て体験することが、必要なプロセスである。ちょっと苦しいけれど・・・
試験を無事乗り越え、気持ちを切り替えることができたように思う。今日は10時から長女と福岡市で開催されているNHK大河ドラマ官兵衛展へいく予定。
(ホテル前からキャナルシティが見える)