3月23日、(株)ワーク・ライフ・バランスのメールマガジンに、オンライン講演会についての案内があった。講師は、同社の小室淑恵社長。100名限定で、受講料は、5,000円。
同社としても初めてのオンラインセミナー。メールマガジンには「新型肺炎で外出自粛だからこそ、わが社が出来ることはないだろうかと考えて、3/23(月)に【オンライン講演会】の開催を決定しました!!(中略)遠方からのお申し込みが多く、私も本当にうれしいです。」と書かれてあった。
オンライン講演会を体験したいという思いと、小室社長のお話を聞ける今回の機会とあって、早速申し込んだ。
講演3日前、オンライン講演会の注意点と一緒に、講演用のレジメ(パワーポイントにて49ページ分)がメールにて届いた。講演用のパワーポイントデータを受け取るのも初めてで、とても不思議な感じだ。
そして、迎えた当日。1時間前より、事前に動作確認をしたものの、ちょっと心配だ。つながるだろうか・・・。講演10分前、指定されたアドレスにアクセス。受付画面が表示された。これなら大丈夫。開始5分前には、司会からの挨拶が始まり、時間通り、小室社長の講演が始まった。
WEB上の画面は3列で構成されており、Ⅰ列目にはパワーポイントが大きく表示、その横に会場モニター、さらに右横には、チャット画面。会場モニター面積は全体の1/8位で小室社長が表示されていたが違和感はなかった。時計は12:00、いよいよ講演が始まった。
そして、14:00。質疑応答も含めて終了した。初めてのオンライン講演会。好きな場所でじっくりと聞けること、音量もお好みで調整できること。言葉の強弱や抑揚など臨場感も伝わってきた。
これまで著名な方の講演会は、あまり聞く機会も少なく、また聞けたとしても都市部に飛行機などを乗り継いでいくしかなった。これからは、自宅や事務所などで、自分に合わせた環境で、視聴することができる。メリットは多い。
一方、主催者側の立場で考えると、配信システムの選択、料金設定や原則1名で1台と指定されているが複数での視聴も可能だ、また講演を録画録音をされるなどが、視聴者の倫理に委ねるしかない面もある。また、講演者側の立場からすると、観客の様子がわからないので、一方的な話になってしまう可能性もある。
たとえば、私も講演の際、来場者の理解度などを確かめながら、事例や伝え方をその場に応じて変えていかないと理解が深まらない。また、受講者同士で話し合う演習などができない点もある。しかし、この課題もなんらかの形で解決していくだろう。
そんなことを考えながら、ライブ講演会やYouTubeによる配信などを含め、ITを活用した情報発信について考えた1日だった。