謹賀新年2008、出だしのワンフレーズで決まりだね！

Ballads/John Coltrane
(Impulse AS-32)

　昨年中は大変お世話になりました。いよいよ新年が始まりました。あけましておめでとうございます。去年もたくさんのアルバムをアップいたしましたが、ネタ切れ感はいなめず、それぞぞれに気の利いたコメントを出すのが難しくなりつつありますよね。本年第1弾はコルトレーンのバラードで行きましょう！もちろん以前は国内盤で聴いていたのですが、オリジが欲しくって昨年ステレオですがオリジナルと思われる一枚を入手しました。こういう行動はヤバいですよね。既に所有していながら、オリジナルをまた買ってしまう・・・。困ったものです。でもこのインパルスのオレンジ/黒のオリジナルセンターラベルは美しいですよね。

　演奏については皆さん聴かれていますので、あらためて書くのも気が引けますが、ハートマン、エリントンの共演と並んで、インパルスの諸作の中ではきわめて異彩を放ったアルバムですよね。A-1の"Say It"の出だしの1フレーズで気持ちよくなってしまいます。丁度、30日にアップしたエヴァンスの”My Foolish Heart"の出だしと同じような感じですね。自分のマウスピースが悪かったので他人のを借りてやったからこんな演奏になったなんて逸話もありましたよね。こんな演奏なら、どんどんやってほしかったですよね。他のインパルスのコルトレーンの奔流的アルバムとは一線を画す演奏ですが、インパルスの中では最も聴かれているコルトレーン盤なのではないかと推察しています。メンバーは改めて紹介するまでもないですが、マッコイ、ギャリソン、エルビンとのカルテットです。

　所有盤は前述のようにステレオ、オリジ盤と思いますが、新年を飾るにふさわしいと考えアップしました。ひょっとしたらインパルスのジャズレコードの中でも群を抜いて売れたアルバムなのかもしれませんよね。