67camper's Blog

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1958年3月6日~7日、サラのライブ!

2008-01-03 00:11:45 | jazz & vocal
After Hours At The London House/Sarah Vaughan
(Mercury MG20383)

 エラ、サラ、カーメンの3人はジャズボーカルを語るにはかかせません。いずれもライブでは、独特の味を出してくれそれぞれにライブの決定的名演がありますね。エラのオペラハウスやベルリン、カーメンのダンテの2枚組やダグのライブと並ぶサラのライブパフォーマンスに今日はスポットを当ててみましょう。


Sarah Vaughan At Mister Kelly's/Sarah Vaughan
(Mercury MG20326)

 1958年3月6日、この日は有名なシカゴのミスターケリーズのライブ(just above、例のマイクをひっくり返す奴)が収録された日ですよね。そして日が変わって3月7日、場所は同じシカゴ、有名なロンドンハウスに特別に招待された聴衆の前で繰り広げられたライブはタイトルにあるようにアフターアワーズ的セッションです。このセッションはAM2:30に始まったとあります。そしてマーキュリーの手によって録音されていたのです。これが本日アップのロンドンハウスのライブの真相です。  

 このアルバムの人気はアフターアワーズのリラックスした雰囲気でさらに冴えを見せるサラのドライブ感抜群のボーカルとすばらしい名手のサポート【Thad Jones, Wendell Culley(tp), Henry Coker(tb),Frank Wess(ts), Ronnell Bright(p), Richard Davis(b), Roy Haynes(ds)】にあると言えます。収録曲も有名なジャズスタンダードが選曲されているところもうれしいですね。A面は米国を代表するピアニストCarmen CavallaroのMCで始まる"Like Someone In Love"で幕を開けます。続く自分の愛聴曲である"Detour Ahead"と続きます。"Like~”でのWessのソロ、"Detour~”でのHenry Cokerのソロもいいですね。B面はヘレン・メリルの決定的名演がある"You'd Be So Nice~”で幕を開けます。ちょっと崩して歌うやり方がサラ的、アフターアワーズ的で興味深いですよ。そしてラストのアルバム最高の出来と思われる"Thanks For The Memory"で聴衆の笑いを取りながら歌詞をインプロバイズしながら歌うSarahは圧倒的ですね。

 所有盤はマーキュリーの再発赤ラベルのモノラル盤です。絶対楽しめます。ミスターケリーズの続編として聴いていただければと思います。