67camper's Blog

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奇才モンクらしいアルバムはやっぱりこれだ!

2008-01-09 00:08:27 | jazz & vocal
Underground/Thelonious Monk
(Columbia CS9632)


 MONKの有名盤ってどれだろう?BN, Prestige, Vogue, Riversideこれらのレーベルからの諸作に比べるとコロンビアのモンクは何故か軽視されがちなように思います。サックス奏者チャーリー・ラウズはRIVERSIDE時代からモンクにつきあってきましたがいよいよこのコロンビア時代にグループを去ります。本日はこのラウズ、最後の共演となったUundergroundをアップいたします。

 コロンビア時代では、リラックスしたソロモンクと並び愛聴しているアルバムです。このアルバムにはポイントがいくつかありますよね。一つはラウズの最後の共演であること。そして新曲【"Ugly Beauty", "Raise Four", "Boo Boo's Birthday", "Green Chimney"】が4曲も取り上げらえていることも特徴的で, いずれもモンク特有の不協和音的なアプローチが斬新です。友人パウエルに捧げた"In Walked Bud"はモンクの曲では比較的聴きやすい曲かと思いますが、この曲にヴォーカルそれもジョン・ヘンドリクスのボーカリーズを採用したこと。この曲の名バージョンの一つだろうと思います。そして風刺的というか、挑発的というか、第2次世界大戦のフランスのレジスタンスの格好でピアノに向かい、ダイナマイト、手榴弾、ピストル、自動小銃、フィールドテレフォン、捕らえたドイツ将校、ナチの旗、意味不明の牛などきわめてビザールな有名カバーにとどめを刺しますよね。ある意味、奇才モンクの味が最も出たアルバムと考えられ、自分の中では最もターンテーブルに載るモンク盤です。

 所有盤はコロンビアのステレオ盤ですが、たぶんreisuueと思います。このカバーの意味については、皆さんいろんな意見があるかと思いますが、あるいは定説めいたものが有るのかもしれませんが、67camperはいまいち完全につかめていません。モンクフリークの方、また情報をいただければと思います。