Birks' Works/Dizzy Gillespie Big Band
(Verve MG-8222)
(Verve MG-8222)
ジャズトランぺッターでは、ディジー・ガレスピーはアルトのバード、テナーのレスター、ホーキンスのようにその楽器の開祖と言われる存在だと思われます。もちろんコンボ演奏も多く録音されていますが、ビッグバンドでのレコーディングが非常に多いことに気づかれることと思います。底抜けに明るい演奏スタイルや、楽しいMC、ボーカルを含んだ構成などがストイックな我が国のファンには軽視されがちなのかもしれませんね。また彼のビッグバンドには、将来独り立ちして素晴らしい演奏を提供してくれた名プレイヤーが在籍したことでも知られていますね。本日は、Verveに録音された彼のヒット曲"Birks' Works"をタイトルに冠したアルバムをアップしますね。たしかBIRKSは彼のミドルネームですよね。
57年の録音でメンバーはDizzy Gillespie(vo, tp), Lee Morgan, Ermet Perry, Carl Warwick, Talib Dawud(tp), Al Grey, Rod Levitt(tb), Melba Liston(tb, arr), Ernie Henry, Jimmy Powell(as), Billy Mitchell(ts), Benny Golson(ts, arr), Billy Root(bs), Wynton Kelly(p), Paul West(b), Chrlie Persip(ds), Ernie Wilkins(arr), Austin Cromer(vo)という猛者ぞろいです。A面トップの挨拶代わりののミッチェルのテナーが活躍する"Jor-du"、ゴルソンのテナーがいいタイトル曲、A-4の”枯葉”、Austin CromerのボーカルナンバーであるB-1の"Over The Rainbow", B-3の"If You Could See Me Now", そしてラストの"Whisper Not"と選曲の魅力も十分です。A-3の"Unmbrella"での御大のボーカルも味わい深いですよね。
所有盤はVerveのトランぺッターラベルのモノラル盤です。例の先端が曲がったトランペットでマイクに向かうディジーを捉えたBurt Goldblattのカバーフォトもいいですよねえ。