The Big Men/Paul Smith
(Verve MGV-2130)
今でこそ若い人たちは180cm以上の大男は珍しくないですが、50年代、60年代にはそんなに長身の日本人はいなかったですよね。外人は大きいのが当たり前ですが、6フィートを超えるとなるとこの時代には少なかったのかもしれません。自分は米国留学(遊学)中に運転免許証を無効で取得したんですが、この免許証には瞳の色が黒であることとともに身長が5フィート10インチって記載されています。日本の免許証にはありませんよね。少し話がそれましたが、今日は長身のピアノトリオ(Paul Smith:6'5", Leroy Vinnegar:6'4", Stan Levey:6'1")による"THE BIG MEN"をアップしますね。
このアルバムは一時期エラ・フィッツジェラルドの伴奏をつとめたことでも知られるポール・スミスのトリオとソロの演奏がおさめられています。Verveでは第2作目に当たる作品です。Vinnegarのthrobbing, pulsingと形容されるベース , Leveyのドライブ感ゆたかなドラムは皆様ご存知のとおりです。A-1のタイトル曲からトリオの快調な演奏が始まります。トリオでは他にも"Suze Bluze", "Tea For Two",
"'S Wonderful", "Cheek to Cheek"をやってます。Vinnegarの酸っぱいほどきいたサポートに唸りますよ。後は、スミスのソロですが"Theme For Theda", "Yesterdays", "It Never Entered My Mind"などを聴かせてくれますが、ワイフのAnnette(ニックネームがTheda)に捧げた"Theme For Theda"の美しいテーマと演奏にニンマリする筈ですよ。
所有盤はVerve INC.のT字ラベルのモノ盤です。作成時のミスと思いますがspindle holeが真ん中にないため最外周の曲ではperiodicなノイズが出るのが残念です。Norm Gollinのイラストカバーも洒落ていますね。