67camper's Blog

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アイラ・サリバンもなかなかブリリアントだね!

2008-01-21 00:03:39 | jazz & vocal
The Billy Taylor Trio Introduces Ira Sullivan
(abc-paramount ABC-162)


 我が国ではblue noteのレコードはとても高価で、特に1500番台の諸作はジャズの歴史をひもとくには必要不可欠の名盤が目白押しです。その中に燦然と輝くJRモンテローズ盤があります。このアルバムについてはまた別項で触れるとしますが、ここに参加したトランぺッターにアイラ・サリバンなる名手がいます。彼のアルバムも数が少なく、ハードバップファンには気になる存在です。本日は彼がジャズ界の重鎮ビリー・テイラーのトリオを相手に録音したabc盤をアップしたいと思います。

 アイラについてはあまり情報がありませんが、このアルバムの彼自身が書いたライナーノートによりますと1931年ワシントンDCの出身でシカゴを中心に活躍したプレイヤーのようです。彼のメイン楽器はトランペットですが、当初はC melody sax(詳しくないですが古典的なサックスでキーがC調らしい、現在のものはB♭が多いのだそうですね。)をプレーしたこともありこのアルバムではテナーもプレイしています。メンバーはBilly Taylor(p), Earl May(b), Ed Thigpen(ds)のレギュラートリオにアイラが客演する形で録音されています。アイラはここでブリリアントなトランペットを聴かしてくれます。A-1の挨拶代わりの"So In Love"を聴けばディジーをアイドルにしたという彼のトランペットトーンの美しさに惹かれてしまう筈です。もちろんテイラーの趣味のよいピアノも随所に聴かれますしこのトリオのまとまったサポートはさすがです。A-2の"Imagination"もいいですし、Bラスの"You Don't Know What Love Is"のバラードに対するアプローチも好きですね。 また テナーサックスでプレイされるA-3の"They Can't Take That Away From Me"やB-2の"In A Mellow Tone"もありますがやはり聞き所はトランペットであろうと思います。

 所有盤はabc-paramountのモノラル・オリジナルです。あまり話題には上らないプレイヤーですがなかなかの好プレイで一聴に値すると思いますよ。