Swingin' Sounds/Shelly Manne And His Men, vol.4
(Contemporary C3516)
(Contemporary C3516)
ニューヨーク、ブルックリン生まれのドラマーでありますが、51年にLAに移り住み、以後ウエストでの仕事がきわめて有名ですよね。LA移住前は前は主にビッグバンドでの仕事が多かったようですが、WEST移住後の主にコンテンポラリーレーベルに録音されたアルバム群は彼の実力、そして絶対に主役を食わないプレイスタイルは当時最も重宝された貴重なプレイヤーですよね。初めて彼のプレイに触れたのはロリンズの"Way Out West"でした。マンのリムショットで始まる"I Am An Old Cowhand"に感心したものです。そして有名な"My Fair Lady"を入手し、小気味よいサポートでますます好きになって行きました。本日は、コンテポラリーのリーダーアルバムから一枚をアップしますね。
このアルバムは56年LA録音で、5重奏団の演奏です。丁度、Russ Freeman, Leroy Vinnegar, Shelly Manneのトリオにホーン陣としてともにベツレヘム盤が有名なStu Williamson(tp), Charlie Mariano(as)が参戦しています。(裏面ライナーはアンドレ・プレヴィンです。)チャーリーの流麗な艶のあるトーンもいいし、Russの乾いたプレイも印象的ですが、録音が比較的少ないStuのプレイもファンにとってはうれしいですよね。A面はまずチャーリー、ラス、マンのオリジナルが一曲ずつ演奏されます。そしてA面ラストでこのアルバムの白眉とも言うべきパウエルの"Un Poco Loco"に引き継がれます。9分を超える最長トラックで各人の好調なソロが十分に楽しめますね。マンの3分にわたるロングソロは「音階を作る」とまで言われた彼のパーカッションプレイが堪能できます。スティック以外にもブラシ、マレット、フィンガーを駆使したプレイは一級のパーカッショニストの証です。そして決して押し付けがましくないところがシェリー・マンなのですよね。亡くなる直前の80年前後だったと思いますが新潟でハンク・ジョーンズ・トリオのライブを聴いたのですが、ステージの右端で次から次へと繰り出されるリズムのつづれ織りに驚愕したことを思い出します。B面の佳曲"Bernie's Tune"やロリンズの"Doxy"もいいですね。 シェリーマンのコンテンポラリー盤は数多く、自分のなかであまり整理がついてませんが、本アルバムは「vol.4」と記載されています。それでは1.2.3.はどれなんでしょう?。
所有盤はコンテンポラリーのモノラルオリジナルと思われる黄色ラベルです。Roy DuNannの好録音は当然ですよね。