67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ギターも聴かせるジャッキー・パリスの名盤

2007-09-10 03:00:51 | jazz & vocal
The Song Is Paris/Jackie Paris
(Impulse A-17)


 時折感じられる音的表情が何となくナット・キング・コールを思わせる黒人シンガーがジャッキー・パリスです。1926年生まれと言うから結構キャリアの長いシンガーです。エラをきいてから音楽に興味を持ち最初に手にした楽器がギターであったと言います。ジャッキーのアルバムはMGM,brunswick, emarcy, east・west,Timeそしてこのインパルスといずれもちょっと前は幻盤であったことは記憶に新しいですね。日本のレコード会社の幻盤の再発ですこしづつ彼のベールははがされて行ったわけですが、なんだかんだ言いながらこの再発作業に便乗して国内盤を買い足しジャッキーのことが少しづつ判るようになってきた。彼のちょっと引っ張るような独特のフレージングもさることながら、彼のギターも聴けてしまうのがこのインパルス盤です。

 渋い選曲なので少し地味な印象があるアルバムですが彼の実力を余すところなく示した1962年の録音です。A面はBobby Scottストリングスがバッキングをつとめます。"Duke's Place"や"Tis Autumn"の名唱も聴けますがハイライトはB面の5曲です。Hank Jones(p), George Duvivier(b), Roy Haynes(ds)のトリオを相手に唄うジャッキーを聴くことが出きます。ウエストサイド物語の"tonight"の歌唱、バックのハンクのピアノが最高です。問題はB-3のThad Jonesのオリジナルブルース"Thad's Blues"ではギタリストに徹しています。B-5の"Cinderella"でもギターを弾きながらミディアムバウンスの粋なボーカルを聴かせます。

 所有盤はインパルスのモノラル盤,オレンジ/黒ラベルです。小ちゃなピンホールがあるカット盤ですがRVGのサウンドは健在の一枚です。

このグループ名にはずっとだまされていたぞ!

2007-09-09 06:01:36 | jazz & vocal
"Make Everybody Happy"/MJT+3
(Vee Jay LP3008)


 随分前にGETしたアルバムなのに,真剣にこのグループ名について考えてみたことがなかったのです。MJとくればジャズ畑ではMJQのように「モダンジャズ」の意であることは容易に想像がつきます。「Q」はカルテットですが,このMJT+3がくせ者です。当然の如く「トリオ」と考えるのが世の常ですよね。ところがメンバーのクレジットを見ると、Willie Thomas(tp), Frank Strozier(as), Harold Mabern(p), Bob Cranshaw(b), Walter Perkins(ds)とどう考えても5人編成でMJT+2の間違いじゃないかなんて思っていたら,ネットサーフィンをしていてやっと謎が解けた。どうやらMJTは"Modern Jazz Two"の略らしい。それもドラムのパーキンスとベースのクランショーの双頭コンボの意とのことです。これで計算が合った!とばかりはたと膝を叩いた次第です。全く紛らわしい略語ですね。そんなの当たり前田のクラッカーと言われそうですが,最近まで知りませんでした。ってことで女性の笑顔?が印象的なカバーのこのアルバムを本日はアップしますね。

 演奏は極上のハードバップ,ファンキーであり,A-1のメイバーンのマーチ風オリジナルのタイトル曲から全員全開の好プレイが聴かれます。ティモンズ風のメイバーンのピアノがいいですね。A-2の"Trolley Song"ではパーキンスのスネアが気持ちが良いですね。A-3のブッカー・リトルのホレス・シルバーへのトリビュートソングでは無名のトランぺッター,ウィリー・トーマスの輝かしいトーンが印象的です。B面冒頭のエリントンナンバー"Don't Get Around Much Anymore"でのストロージャーのマクリーン風のプレイも最高ですね。クランショウのウォーキングも太い音で録音されていて気持ち良いですね。

 

 さてこのアルバム,VeeJayに良くあるステレオデカールが貼られています。また上記のようにセンターラベルがAB面で異なる(モノとステレオ)が貼られているのです。このへんのいい加減さがシカゴのマイナーレーベルらしいと言えばそうかもしれませんね。音は抜群です!!!

御大抜きの歌伴とサラのボーカル

2007-09-08 03:15:36 | jazz & vocal
No Count Sarah/Sarah Vaughan
(Mercury SR60116)


 「どんなフォーマットの伴奏者が来ようとおかまいなし!」のサラのボーカルは本当にいつ聴いても素晴らしい。広い音域,乗りの良さ,器楽的なスキャットのうまさ等どれをとっても一級品の歌唱力ですよね。ルーレットにベイシーバンドと共演したアルバムがあり,これの出来も素晴らしいですが、本日はこのタイトル通りの御大抜きのベイシーバンドとの共演盤をアップしますね。このカバーデザインが好きなんですよ!「NO」の「O」の中に細身の(失礼!)サラが写ったデザインの素晴らしさは特筆モノで、ブログと言う視覚優先ならということでこのアルバムになっちゃいました。

 御大抜きのピアノの椅子に座るのは、Ronnel Brightです。他のメンバーは,当時のベイシーバンドそのものでWendell Culley, Thad Jones, Eugene Young, Joe Newman(tp), Henry Coker, Al Grey, Benny Powell(tb), Frank Wess, Frank Foster, Billy Mitchell, Charley Fowlkes, Marshall Royal(sax), Freddy Green(g), Richard Davis(b), Sonny Payne(ds)のそうそうたる面々です。このアルバムの選曲の素晴らしさも人気の大きな要素でしょう。A面はイントロが洒落ている"Smoke Gets In Your Eyes"で幕を開け,次いでシルバーの"Doodlin'"、サックスとラッパのオブリが美しいバラード"Darn That Dream",スウィンギーな"Just One Of Those Things", 再びバラードへの巧みな対応を聴かせる"Moonlight In Vermont"の5曲です。B面は一転してブルースの"No 'Count Blues", ここでのスキャットはアルバムのハイライトですね。フランク・ウェス(?)のフルートが活躍する"Cheek To Cheek"もいい出来です。続く"Stardust"ではロンネルのピアノに導かれて始まるソプラノのスキャット,そして通常の歌唱に移って行く構成はperfectですね。やっぱりサラはいいですね。白人ではこんなボーカルはあり得ない!そんなアルバムですね。

 それにしてもベイシーはどうしてたんでしょうね???所有盤は赤ラベル,ステレオ盤(両溝)です。

珍しいオルガン/ピアノの共演

2007-09-07 03:48:11 | jazz & vocal
Organ-izing!/Mel Rhyne
(Jazzland JLP16)


 ジャズランドはリバーサイドの旧録音の再発で始まったレーベルですが,やがて新録音をリリースするようになります。記憶に間違いがなければ、おそらくこの第1作の新録音盤がこのメル・ラインのリーダーアルバムだと思います。メル・ライン自体はウェス・モンゴメリーとのリバーサイドでの共演盤の方がむしろ知られているかもしれませんね。

 さて本日はこのメルのジャズランド盤をアップしますね。この盤のユニークなメンバー編成にまず目がいくでしょうね。1960年の録音ですが,この時期絶好調を極めたブルー・ミッチェルのトランペット、ジョニー・グリフィンのテナーのフロントラインの素晴らしさは言うまでもありません。もっとも異色なのは,メルのオルガンに加え,ブルーノートが売りだし中であったスリーサウンズのジーン・ハリスがダブルキーボードでプレイしていることだろうと思います。メルのオルガンソロが終わった後,ファンキーなハリスのピアノが聞こえてきて”アリャリャ”と思う筈です。ベースは同じくスリーサウンズのアンドリュー・シンプキンス,ドラムはアルバート・ヒースの六重奏団でプレイされます。選曲も長尺の曲が2曲ずつでブローイングセッション風のファンキーな熱い演奏が聴かれます。各面トップの2曲, A面がエリントンの"Things Ain't What They Used To Be", B面がキャノンボールの"Barefoot Sunday Blues"での各自の溌剌としたプレイが素晴らしいですね。

 以前にステレオ盤がWaveからリリースされていましたが,所有盤はジャズランドのオレンジラベル,モノラル盤です。オリジナルと思っていますが,この辺りはDGがないのではないでしょうか?また情報がありましたらご教示いただければ幸いです。

やっぱりペイパームーンが最高だ!

2007-09-06 04:51:37 | jazz & vocal
Vocal Classics/Nat King Cole
(Capitol T591)


 ピアノ/ギター/ベースのフォーマットを確立したと言われるNat King Coleはピアニストとしての実力も素晴らしいモノがありますが,シンガーとしては40年代にはシナトラと人気を2分する存在であったようですし,シンガーとしての魅力は尽きるところがありません。ピアノも歌も独特の乗りとスウィング感でリスナーを魅了します。晩年のオケやストリングスをバックにした歌唱は円熟した美しさに溢れていますが、個人的には初期の自分で弾いて唄うジャジーなスタイルが好みです。本日は,彼の40年代を代表する名唱を収録したキャピトル盤をアップいたします。

 選曲は生涯を通じての十八番とも言うべき"Sweet Lorraine"や"It's Only A Paper Moon"が収録されており,後年のバージョンと比較してもシンプルなトリオで聴かせる素朴なスタイルがいいですね。特に,自分が好きなペイパームーンのこのアルバムのバージョンは独特の飛び跳ねるようなフェイクを交えた歌唱が聴かれ、最高ですね。他にも"Little Girl", "For All We Know", "If I Had You", "Embraceable You", "Makin' Whoopee", "Too Marvelous For Words"など粋なボーカルは彼のスタイルを知るにはもってこいの名唱です。バックではOscar Mooreのギターが素晴らしく,彼をDIGするにはリーダーアルバムよりも,このキングコールトリオの演奏を聴くのが早道のように思います。

 所有盤はキャピトル、ターコイスラベルのモノラル盤です。素朴なカバーのイラストも妙にノスタルジックで好きですね。

分厚いトロンボーンアンサンブルの魅力

2007-09-05 05:48:35 | jazz & vocal
The Swingin' States/The Kai Winding Orchestra
(Columbia CL1264)


 4トロンボーンと言うとコーラスグループのフォーフレッシュメンの名盤を思い出すが,この名盤でも4本のトロンボーンの分厚いアンサンブルがコーラスそのものに匹敵するぐらいの魅力を放っているのは衆知の通りです。J&Kで有名なボントロ奏者カイは初期のコロンビア盤では4トロンボーン(テナートロンボーン2本,バストロンボーン2本)+スリーリズムのフォーマットで強靭なアンサンブルを目玉とするいくつかのアルバムを発表しています。これが,結構気持ち良いのです。本日は,このフォーマットで全米ご当地ソング集とも言うべき,各地の名前を織り込んだ企画アルバムをアップいたします。

 メンバーはKai Winding, Frank Rehak, Tommy Mitchell, Dick Hixon(tb)【一部でMitchellに代わりDick Leibが参加】 、Hank Jones(p), ed DeHaas(b), Gus Johnson(ds)のセプテットでアレンジはカイ自身がつとめています。A面がIndiana, Carry Me Back To Old Virginity, California, Here I Come, Louisiana, Moonlight In Vermont, Georgia On My Mindの6曲,B面がJersey Bounce, Stars fell On Alabama, Idaho, At Last Alaska, Mississippi Mud, Oklahoma!の6曲で構成されています。主にカイとリハックがソロをとっています(ソロイスト名が記載されていないのでタコ耳には結構きついですが・・・)がリフを残りの3本で入れるスタイルは分厚く実に気持ちがいいですね。また、随所で聴かれる名手ハンク・ジョーンズのリリカルなピアノも忘れることができませんね。

 また,ノスタルジックなアメリカを感じられる美しいカバーも秀逸。カイのアルバムの中でももっともセンス溢れる仕上がりと思います。所有盤はコロンビア,シックスアイのモノラルオリジナル盤です。

フランス的ボーカリーズ

2007-09-04 05:19:34 | jazz & vocal
The Double Six Of Paris Sing Ray Charles
(Philips PHM 200-141)


 先日,JAZZCHOR FREIBURGのライブを聴いて以来,ちょっとした自分的ブームになっています。こう言ったコーラスグループは女性だけ,男性だけといったグループもありますが,古くはランバート・ヘンドリックス&ロス,最近ではマンハッタン・トランスファーに代表される混声グループが音域が広くて色彩感も豊富で豪華ですよね。本日はフランスのエスプリを感じる混声コーラス,ダブルシックスオブパリスをアップしますね。このグループはLH&Rから影響をうけて1959にフランスで旗揚げされたグループです。男性3人,女性3人からなる混声グループです。60年代を通じて活躍し,このメンバーからあのスウィングルシンガーズが生まれた訳ですから,ジャズコーラスのヨーロッパでの本流をになったグループとも言えますね。いくつか注目すべきアルバムをリリースしていますが,本日はR&Bの巨匠レイ・チャールズのナンバーのカバー集です。どこかフランス的な小粋さを感じさせる秀逸なカバーフォトも魅力的な一枚です。

 バッキングは,Jerome Richardson(fl, ts), Bobby Scott(p, celeste), Milt Hinton(b), Osie Johnson(ds)のカルテットです。ホンキング気味のジェロームのテナーが熱くていいですね。A面で"One Mint Julep", "Yes Indeed", ベストシンギングと思われる"Georgia On My Mind", B面の"Hallelujah, I Love Her So"など選曲もレイのヒットナンバーが選ばれており聴き応え充分ですね。R&Bらしいジェロームとのコール&レスポンス,6人のメンバーと言うアンサンブルの厚さも最高ですね。他のアルバムも要チェック盤があるのですが、カバー,ジェロームの好演でこのアルバムのアップとなりました。

 所有盤はフィリップスの黒ラベル、多分オリジナルと思います。コーラス、気持ちよくってハマリますよ!

ビートルズVSジョビン

2007-09-03 00:04:46 | jazz & vocal
I Want To Hold Your Hand/Grant Green
(Blue Note 4202)


 ジャズに於けるスタンダードと言うと、昔のアメリカの大作曲家の作品がほとんどをしめますよね。ガーシュウィン、ポーターをはじめジェローム・カーン,ハリー・ウォーレン等有名どころがいっぱいで,ビッグなアーチストではそれぞれのソングブックとして作品集をこぞって録音しています。60年代に入ってからはビートルズの多くの曲を書いたレノン/マッカートニーとブラジルのアントニオ・カルロス・ジョビンは2大メロディメイカーと言っても過言ではないほど美しい曲を書き彼らの諸作は今やスタンダードとなっています。本日は、彼らの作品を各面冒頭に配したグラントグリーンの大スタンダード大会とも言うべきこのブルーノート盤をアップしますね。タイトルもビートルズの曲そのものが使われており、中学時代にビートルズの洗礼を受けた自分にとっては特別な思い入れを感じるアルバムです。ブルーノートのグリーンの諸作の中でも、これだけスタンダード中心で仕上げられたアルバムは他にありませんね。

 超有名盤ですからメンバーについては解説不要かもしれませんがHank Mobley(ts), Grant Green(g), Larry Young(org), Elvin Jones(ds)のカルテットです。A-1の"I Want To Hold Your Hand", B-1の"Corcovado"が目玉で,A-1はレノン/マッカートニーの作品の中ではジャズバージョンが少ないのかも知れませんが,グリーンのシングルトーンとヤングのコンピングが実に気持ちが良いですね。またジョビンの"Corcovado"はエルビンの乾いたリムショットが効果的でアーシーなモブレイ,切れの良いヤングのコンピングが素晴らしいです。通常はコードプレイが重要な要素になるこの曲のギタープレイですが,グリーンは例によってシングルトーンに終始し,通常のボサとは一線を画したグリーンならではのプレイが印象的です。他にも"Speak Low", "Stella by Starlight", "This Could Be The Start Of Something", "At Long Last Love"などのスタンダードが取り上げられています。

 所有盤はNYアドレスのモノラル盤です。ジャズ聴きはじめの方,オルガン嫌いの人にも親しみやすい仕上がりの超有名盤です。

モブレイ,ミッチェルVSローチ

2007-09-02 00:02:09 | jazz & vocal
Good Move/Freddie Roach
(Blue Note 84158)


 タイトルだけ見ると先日旅立ったドラムの巨匠,マックス・ローチとモブレイ,ミッチェルとの対決のように見えるかもしれないですが,ここでのローチはオルガニストのフレディ・ローチです。ローチのスタイルは,この時代にもてはやされたコテコテ系のひとりですが、中でもコズペル色の強いオルガンと言えるのではないでしょうか。本日はブルーノート第3作であり,フロントに魅力的なハンク・モブレイとブルー・ミッチェルを加えたところが聴きモノとなっているアルバムだと思います。

 あらためてメンバーを紹介すると,Hank Mobley(ts), Blue Mitchell(tp), Freddie Roach(org), Eddie Wright(g), Clarence Johnston(ds)のクインテットで演奏されます。各面4曲の全8曲,各面2曲ずつがクインテット,他の4曲がオルガントリオと言う構成です。A-1のGershwinの"It Ain't Necessarily So"は意表をつく選曲にまずはビックリする筈です。A-3のEroll Garnerの"Pastel"がすばらしい。A-1同様のローチのロングトーンを駆使したソロが最高です。特に"Pastel"ではeddie Wrightのツボを心得たオブリと溌剌としたギターソロにしびれてしまいます。A-4の"Wine, Wine, Wine"はゴスペル風のコール&レスポンスが聴けるローチのオリジナルで彼の本質がもっとも表現された演奏です。そしてフロントラインのモブレイ,ミッチェルがアーシーに絡みアルバム最高の出来を示しています。B-1のジャズマーチ"On Your Way Up"でもスムーズなモブレイ、輝かしいトーンのミッチェルのラッパがすばらしいですね。

 所有盤はNYアドレスのステレオ盤です。前2作(Down To Earth, Mo' Greens Please)もカバーが素晴らしかったですが、ここでもチェスに興じるローチを捉えたカバーも良いですね。

JAZZCHOR FREIBURG

2007-09-01 00:03:13 | jazz & vocal
 

 ジャズ・コーラスと言っていいのかどうか疑問ですが,今宵はヨーロッパ発のコーラスグループの分厚いアンサンブルに酔いしれました。こんなステージがこの8/31に高知の片田舎の市民文化会館で行われるとは全く知らなかったのです。ラッキ-なことに、前日に職場の上司がチケットをくださいました。別に予定もなかったので,ダメもとで面白くなければ帰って来ようなどと考えながら開演ギリギリに市民文化会館にいきました。会場は超満員でした。高齢の方から子供たちまで立錐の余地もないほどです。やっと一席を見つけて席に着きました。

 本日の主役は「JAZZCHOR FREIBURG」と言う,ドイツはフライブルクの市民からなる27、8人のコーラスグループです。(昼間は別の仕事を持っているらしいい。)アカペラもありますが,伴奏を入れる時はピアノトリオです。更に「ACOUSTIC INSTINCT」というヴォイスパーカッションがリズムセクションになるのですが、人間の声ってのはつくづく凄いなと思わせる歌唱でした。楽器を介さない肉声によるパーカッションは音程は自由自在だし凄かったです。ヒップホップ系の音楽には良くあるのでしょうが,ジャズ畑,日頃古いジャズしか聴いていない自分にとってはとても新鮮でした。更にノルウェイから初来日の女性シンガーをゲストに迎えた楽しいステージでしたね。楽曲もいきなりJOBIMの「デサフィナード」で幕を開け、ベイシー,エリントンの楽曲「シャイニーストッキング」,「Cジャムブルース」,そして再びジョビンの「ワンノートサンバ」,ナットキングコールで有名な「ルート66」など多彩で楽しかったですね。ただで聴けた上に,ほとんど期待もしていなかったので、とっても得した気分です。

 お聴きになるチャンスがあれば一聴をお薦めします。ちょっとヨーロッパ系のスウィングルシンガーズやダブルシックスオブパリスなんかの延長のような感じもしてコーラスのファンンなってしまいそうです。