Oscar Pettiford Orchestra In HiFi vol.2/Oscar Pettiford
(abc paramount ABC-227)
セロを弾くベースプレイヤーは結構いますよね。アメリカ本国ではサム・ジョーンズやロン・カーターのセロ、我が国では名盤の誉れ高い"
Blue City"で聴けるオマスズさんなどが有名です。しかし、忘れてはならないのがベースの巨匠オスカー・ペティフォードでしょう。彼のセロを初めて聴いたのは、ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウンに於ける軽快なソロでした。素晴らしいサウンドでヘレンのヴォーカルに絡むサウンドは聴いてて気持ちがいいですよね。本日はこのペティフォードがモダンビッグバンドをひきいてabcに録音した2枚のアルバムから、個人的にカバーが好きなvolume2の方をアップいたしますね。
メンバーは、英文ライナーだけでは不明部分も多いのですが、Vol1のライナーに寄るとRay Copeland, Art Farmer, Kenny Dorham(tp), Al Grey(tb), Julius Watkins, Dave Amram(frh), Gigi Gryce(as), Benny Golson(ts), Jerome Richardson(ts, fl), Sahib Shihab(bs), Dick Katz(p), Oscar Pettiford(b), Gus Johnson(ds), Janet Putnam(harp)という布陣です。この、ビッグバンドではフレンチホルン2本、ハープ、セロという色彩感豊かな楽器構成であるところが特徴でしょう。harpが活躍するA-2の"Laura"なども、このバンドならではですね。ソロイストもFarmer(tp), Grey(tb), Gryce(as), Richardson(ts) と役者揃いです。楽曲では前述の"Laura"を始め、Golsonの“I Remember Clifford", Randy WestonのLittle Niles"など多彩です。Pettifordの随所でみせるセロによるソロも効果的です。
所有盤はabc paramountのモノラルオリジナルです。カバーはボロボロですがコーティングカバーで各自の表情がいいですよね。