予備試験の一般教養ってやつだが,「あいつは何なんだ,司法試験には要らんだろう」,というのが圧倒的大多数の意見だとは思うが,試験科目としてある以上は仕方がない(笑)
公務員試験経験者なら分かると思うが,一般教養なんて本気でやり始めたらキリが無いし,そもそも「本気でやってはいけない」のである。以前公務員試験の指導もしていたので分かるのだが,良い意味で「手抜き」ができないと駄目である。そう,「要領のよさ」,と言うやつだ。
大体,公務員試験の馬鹿みたいに多い試験科目数の狙いはなんなのか,と思った人も多いと思うが,個人的には「あれも適性を選別しようとする試験」だ,と確信している。公務員試験は公務員の「採用試験」であるから,公務員としての適性をみているのは間違いない。だとすると,ある分野の深い理解を,というよりは「広く浅くとりあえずは適当に対処できる」という能力を見ているのは間違いない。すなわち「要領のよさ」を受験勉強段階でも見ていると言うわけである。悪戯に細かいことに気を取られるような「要領の悪い人」は結果的に受からないわけだ。
大体,世界史で2問出題とか,本気で世界史の勉強をしてもらいたいと思っているとは思えない。1科目につき1問なんてときもある。これは「要領のよさ」,「見切りの良さ」を選別していると見るべきであろう。
一般教養もこれに近いと見ている。なので,ここでも「要領の良さ」が肝要である。生真面目な人ほど不利だと思う。なので,開き直ることから始めたい。ある意味,受験指導校の情報を利用するのが一番向いている科目ともいえるのである。