今年の冬の終わりころから、身のまわりが慌ただしすぎて、何だか考えがまとまらないうちに桜が咲き始め、「えっ? 春になってたの?」と、私の赤ら顔も真っ青になった。そろそろ散文的な日常から脱出したいと思っているのだが。
最近、はるき氏が新聞に思いのたけを載せたとのこと。(私はちらりと聞いただけ)
彼の話は、書き物と同じで、きれいごとが多い。言い換えると一面的すぎるところが困る。
たとえば、国が犯した過去の過ちについて、なかなか諸外国に謝罪しようとしない、某国の行政府の長を非難したそうだが、どうも物足りない。
歴史感覚の欠落した当の政治家は、悪いことをしたとはこれっぽっちも思っていないのだ。そんな者にむりやり謝罪させても意味がない。かえって世論や有名人の言動に負けて、むりやり言わされたと恨みを残すだけ。
彼のようなお調子者には、初歩的な教育が必要だ。つまり、私たちが子どもたちに期待しているように、自分のやったことから目をそらさない、過ちを犯したときは正直に打ち明ける、という習慣を身につけさせること。もちろん言うまでもないが、大人ができないことを、未熟な者に押しつけてはならない。
そんなふうに努力を重ねるつもりがあるなら、誰でも寿命が尽きるころまでには、多少、様になっていることだろう。
はるき氏のような影響力のある人には、これくらい嫌みったらしいことを言ってほしかった。
ともかく、他国の人々と、自国の歴史について腹を割って語り合うことくらいできない者が、何で政治家やってるの?と、こんなことも、私が言うのじゃなく、はるき氏に語ってほしい。
これ以上書くと、よっぽどストレスがたまっているなと見破られるので、この辺でやめておく。(2015.4.23)