日本遺伝学会会長、小林教授が唱える55歳寿命説には驚愕したが、これには追伸がある。
教授によれば、歳をとると脳の細胞はみるみる減少するが、これによって余分な細胞が整理されて脳の回路が洗練され、短時間で的確な判断を下せるようになるという。なので、老人になっても、洗練された脳細胞を使って、ヒト社会のためにさまざまな貢献ができるのだ。
一方、年寄りは怒りっぽいといわれるが、せっかくの脳細胞を適切に操作しないでいるので、敏感になった神経がショートを起こすからなのかもしれない。これはヒトに限ったことではない。はなは最近、消灯後、1階の居間で大声で鳴きわめいたり、階段を駆け上がりベッドの上に飛び乗って、「もう寝るの!」と叫んだりすることがある。はなをはじめ、家人たちは歳をとるにつれて、はっきりした性格がますます研ぎすまされてきたようだ。男一人、到底歯が立たない。(2019.12.18)