かりんとうの黒砂糖が大好きなネコがいることを、本ネコの了解を得ないで公表したため、はなに、こっぴどく怒られてしまった。でも、もっときわどい話がこの世には存在するのだ。父しゃん母しゃんも腰を抜かすほどびっくり。
その日、母しゃんは例のかりんとうを、父しゃんはいただき物の柿の種を食べようとしていた。その柿の種は、発祥の地とされる新潟県長岡市から知人の家に届いたもの。元祖中の元祖だというので、種を1枚1枚つまんで味わっていると、はなが突如、柿の種をなめ始めるではないか。この種はそこらにあるものに比べると、格段に赤い。その色は唐辛子そのものの色ではないにしろ、気のせいでなく辛い。でも、はなは平気な顔でなめる。あわてて父しゃんは、かりんとうを1本、はなに進呈した。(2020.2.4)