心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

楽しや書展巡り

2008-01-06 | 書展・展覧会情報
                     *** 現代の書 新春展  ***




昨日は朝から上野、銀座の書展巡り。
上野松坂屋での現代書道二十人展は、作品が見えないほどの混雑だったけれど、
それぞれの作家の個性が窺える大作の力作ばかり、なかなか見ごたえがあり。

ただ所属する会派、どなたに師事されているのかがわかってしまうところが、
書の芸術としての価値としては難しいところでもあり、継承という意味では
(伝統)文化であると言わざるを得ないところでもあるような・・。

そんな雑踏の中、偶然同じ会だったSさんにお声をかけられ、びっくり。
でも、書展でお仲間にお会いするというのは、なんとなくうれしいもの。
「お互い、楽しみましょう」と笑顔を頂き、またそれぞれに作品巡り。

その後銀座へ出て、鳩居堂での燦華展(三人展)。
女性二人のかなまじり文は線が力強く、凛とした緊張感があり、
男性の千葉蒼玄氏の書はやわらかく温かく、前衛書はシャープ、そして何よりも
繊細で斬新なデザインの篆刻に魅せられる。

和光ホールでは毎日書道展代表作家26人展。
こちらも大作。芸術性の高さに圧倒され。
私の師の作品を見つけてつい、にんまり、そして深呼吸。
作品横の顔写真は、誰よりもダンディで、思わず写真を撮る。

中野北溟氏の作品「芽生え」は、文字はあたたかくのどかでありながら、
空間を大胆に活かしたスケールの大きな作品。
いいなぁ・・としばし佇む。

そのままセントラル美術館に向かい、「現代の書 新春展」へ。
こちらも毎日書道展作家100人展。会場も広いし、どれも超大作ばかり。
漢字、かな、近代詩文書、大字書、篆刻、前衛書と、現代書の全てを網羅。

 
やっぱり印刷物ではない、本物の作品は全然違う。
墨色、筆のタッチ、呼吸、間合い、表具との響き合い・・。
目の前の作品は「生きている」と感じられる。
瞬発、持続、優雅、剛健、緊張・・それらに感激。興奮。

今日たくさんの本物を見て、やっぱり書が好きって思った。
なんだろう・・。
どこがって聞かれてもひとことでは説明できないけれど、
こんなにも書が好きって思えることに、ただただ感謝するばかり。
大満足で夕方帰路。


書展巡りのあとは、書初め会に参加。
その楽しい模様は、また明日ご紹介しま~す。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする