心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

我は我 人は人にてよく候 ~山頭火

2008-01-29 | 山頭火・放哉・良寛
                          (はがき) 
         


最近ふと気がつくと、山頭火の句集をめくっています。
きっと今の自分に響くものがあるのでしょう。

生きていればとりとめのないことで悩んだり、自分から逃げ出したいことが
あったり、何もかもをリセットしたくなったり・・。

・ ・・な~んてこと、あります? 

私はどちらかと言うと、人の悩みは聞く方だけど、自分の悩みは人に言えない
タイプです。愚痴とかなら、日々言っちゃったりしますけどね。

外では普通に明るく振舞って、家に帰ると、自分で落ちるところまでとことん
落ちて、そこからじっと這い上がってくるのを待ってるって感じです  
そういう時って、元気のいい音楽は聴けないし、テレビもうるさく感じたり。

ただ待つというのも、ひとつの手です。
でも、やっぱり人間の命の本能として、どこかに救いを求めるっていうか、
暗闇に細く垂れるくもの糸みたいなものを、手探りで探してしまうってのもあり。

そうやって手繰り寄せたのが、私の場合、たまたま禅のことばでした。
す~っと気持ちにしみ込んできて、気持ちの色まで変えてくれたっていうか。

思えば、大学の頃のノートにも禅のことばは書き留められていて、
行き着くところに、辿り着いたのかもしれません。

悩んだら、人に相談するもよし。ぐるぐる悩み続け答えを求めずもよし。

けれど、自分にあった、自分が求める答えを導いてくれる世界を、自分で探す、
そうすると、目の前の悩みだけではなく、モヤモヤしていた全てが、
エアコンを入れると車内のフロントガラスの曇りがとれていくみたいに、
しゅるしゅるっと消えていくんです。

そしてひとつの答えが見えてくる。
我は我、人は人にてよく候。

頑なな世捨て人になるわけじゃなく、あっけらかんと悠々と。
コメント (2)
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