心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

いざ鎌倉へ 仙場右羊書展

2008-01-11 | 書展・展覧会情報
                    靈雨 300cm×250cm(甲骨文字)



書道教室も子年始動。4月の展覧会に向けての作品添削に集中。
それぞれに今の自分を残せるよう、期待。

その後、鎌倉で昨日まで開催の仙場右羊書展へ。
久しぶりの鎌倉。
同じ時間が流れているはずなのに、空高く数羽のトンビがぴ~ひょろろ~と
鳴いているだけで、鎌倉時代に戻ったような気がする。

会場には最終日だったので、ご本人がいらして解説をされていた。
今回のテーマは、鳥の子紙に淡墨で大作を書くということ。
そして、漢字の源流を探り常に新しい書の美を求める~と。

鳥の子紙は水を吸わず、たまりができる。
そのたまりが乾くまで、大作だと3、4日もかかるのだと。
どんなアトリエなんだろう・・と想像しつつ、更に耳を傾けていると
「僕はこの鳥の子と淡墨という世界をたずさえて、書壇にもの申したいと思っている」




今年85歳を迎えられるとはとても思えない熱い語り口に、圧倒されるばかり。
この絶えない熱き思いは、一体どうやってどこから湧いてくるんだろう。。

ほとんどが大作の新作(鳥の子紙に甲骨文字、金文、篆書)が22点、
旧作(主に画仙紙に墨)21点、色紙大の自詠句6点が広い会場を埋めていた。



私も以前、鳥の子紙で作品を書いたことがあるけれど、画仙紙と違って筆がすべり
どうしても単調で情味のない線になってしまって、途中で諦めたことがあったけれど、
この淡墨を使った表現は、力の入れ具合、筆勢、呼吸までもが、透けて見えて
立体的に見えた。
文字性のものも、仙場氏独特の筆遣い、世界観が見えて見ごたえがあった。

今年はどんどん外へ出て、ひとつひとつを積み重ねて行けそうな予感。
せっかく鎌倉へ来たのだからと、鶴岡八幡宮にお参りし、おみくじを買ったら「吉」。
勇気と希望を持てるうれしいことがたくさん書いてあった 
 
小町通りを散策して帰路。
その後夜からは新年会。おおいに笑い喋り。
それでも不思議と元気。 

人生に目的を見つけられたら、人は想像以上のエネルギーを持つことが
できるのかもしれない。

いざ鎌倉へ。
そして明日はいざ・・いざ行こう

コメント (2)
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