心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

お礼状~結心さんへ

2008-01-25 | つれづれ



高校3年間は、ブラスバンド部一色の生活だった。

そのクラブが、全国大会で連続金賞受賞とは知らずに、音楽がやりたいという
思いだけで、勧誘されるまま入部。私はクラリネットをやることに。

早朝練習に始まり、選択科目でブラスというのもあって、放課後はもちろん、
土日も、春・夏・冬休みも、朝からほぼ毎週、毎日、練習、練習だった。
家族よりも長い時間をブラスで過ごし、毎日、「音楽」の中で暮らしていた。

でも辞めたいと思ったことも、辛いと思ったことも一度もなかった。

何の利害関係もなく、ただ、がむしゃらに夢中になることなんて、
あの時期にしか経験できないことなのかもしれないなぁ・・。

そして、人生の中で、濃厚で密度の高い時間だったなぁ・・と、最近つくづく。
仲間がいたから頑張れたし、明確な目標があったから、疑うものは何もなかった。

あのワクワクする思いは、どこへ置いてきてしまったんだろう。。
まっすぐ前だけを見て、信じられた気持ちは、年齢と一緒に年を取るのだろうか。

同期でフルートを吹いていた結心さん から、ある日、こんなの見つけたよ~!と
クラリネットのストラップが届いた。

「あっ」・・・忘れてた。 
私達には、あの時間があったね 

このストラップを見るたびに、あのまっすぐな思いを思い出せそうな気がします。
結心さん、いつもありがと。


コメント (4)
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