心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

仙人になりたい

2008-02-10 | つれづれ
                            (はがき)        
 

ふと、自分はどこに棲んでいるんだろうと思った。

土曜日は、高校の時のブラスバンド部同期11名と、久々の再会、宴。 
高校卒業以来のメンバーもいたけど、みんな変わってなくて。。
時に熱く、時にたわいもない話に、時の経つのも忘れ。

この世は無常にも天あり、地あり。山あり、谷あり。
その中で、どこに目を向け、どこに心を奪われ、何を求めてしまうか、
人生はその、目=視点 によって、さまざま運命を歩くような気がした。

日常の、ささやかでたわいもないことに喜びを感じられる心。
社会の中で、自分の可能性を探し続ける旅を選んだり、
好きなことを、まっすぐに淡々と重ね続ける道や、
家族を守り、愛し、そんな自分を愛せるやさしい生き方。

いつも強気の某くんが呟いた。
「ほんとは、俺は仙人になりたいんだ」

その思いの深さは、本人にしかわからないとは思うけど、
なんだかすごく共感した 

いい人になりたいわけじゃない。

この世の無常の不条理さに、時々、自分の生き方を見つけられなくなる。
日の当たる穏やかな安らぎを求めながらも、矛盾の呪文が聞こえてくる。

そんな時は、どうしても思考が斜めになる。
斜めは頑な。斜めは痛くて、斜めは孤独、斜めは自虐。

この世は無常が常なのだから、ただただ、それをそのまま受け入れられる
そして明るい日向に向かえる、目=視点を、我らにどうか与えたまえ。

私も仙人になりたい。
世捨て人ではなく、この世に生きつつ。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする