山頭火句 (半紙)
今日からもう九月。
涼しくなったと思っていたのに、また少し残暑が戻り。
昼間は蝉が、最後の力をふり絞ってミンミン ツクツク ジージー。
とうとう今年はカマキリには会えなかったなぁ。
でも夕方になると、赤とんぼがちらほら飛んでいる。
子供の頃の空には、赤とんぼの大群が旋回していたっけ。
「つかれた脚へとんぼとまった」
孤独な山頭火にとって、見ず知らずのとんぼが
ふと疲れた脚に止まってくれたときの気持ちを思うと、切なくもあり。
けれど、まだまだ捨てたもんじゃないなって思えたり
人は、どうしようもない苦しさや切なさや悲しさの中にいるとき
見ず知らずの人やとんぼや、ぽっかり空に浮かぶ雲や月に癒されることもあるもんさね。
ただ、自分の中に受け入れる心さえあれば
「つかれた脚へとんぼとまった」
いいなぁ。やっぱり。山頭火。
今日からもう九月。
涼しくなったと思っていたのに、また少し残暑が戻り。
昼間は蝉が、最後の力をふり絞ってミンミン ツクツク ジージー。
とうとう今年はカマキリには会えなかったなぁ。
でも夕方になると、赤とんぼがちらほら飛んでいる。
子供の頃の空には、赤とんぼの大群が旋回していたっけ。
「つかれた脚へとんぼとまった」
孤独な山頭火にとって、見ず知らずのとんぼが
ふと疲れた脚に止まってくれたときの気持ちを思うと、切なくもあり。
けれど、まだまだ捨てたもんじゃないなって思えたり
人は、どうしようもない苦しさや切なさや悲しさの中にいるとき
見ず知らずの人やとんぼや、ぽっかり空に浮かぶ雲や月に癒されることもあるもんさね。
ただ、自分の中に受け入れる心さえあれば
「つかれた脚へとんぼとまった」
いいなぁ。やっぱり。山頭火。