心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

花に嵐のたとえもある

2008-09-17 | 植物・畑・公園


昨夜、今年2度目の月下美人が咲いた。今回は2つ。直径は約20cm。
一夜限りの妖艶な花。

実は今夏、他に2つ蕾をつけたのだけど、残念ながら途中で落花。
風がいけなかったのかなと思い、今回は蕾を見つけてすぐ室内に入れたせいか
無事に咲いてくれて、ほっとした。

ちなみに今夏1回目の開花の様子はこちら→一夜限りの月下美人

このブログは16日から17日にかけての深夜に書いているので、まだ咲いてて
何ともいえない甘い香りを部屋中に漂わせてる。

でもこんなに美しいのに、朝になるとしぼんでしまうわけで。。


出会いがあれば別れもある。
ふと、そんなことを思った。

「花に嵐のたとえもあるさ さよだらだけが人生さ」

もともとは中国の于武陵(うぶりょう)の五言絶句を、井伏鱒二が訳した
「サヨナラダケガ人生」って本の一節で、いろんな人に愛されたことば。
昔よく読んでいた寺山修二の本にも、このことばはあちこちに登場していたっけ。

そんな・・寂しいことば・・と思うなかれ。。
こうは思いませぬか。

どんなに美しく咲いている花だって、突然の嵐でその全てが失われることもある。
人生って、そういうどうにもならない圧倒的な儚さを持ったもの。

それは人間に限らず、この世の命が背負ってるどうにもならない事実なんだから
いつまでも泣いていないで、前をみて歩いて行こうぞよ。

月下美人、こうしてみると千手観音みたい・・

コメント (12)
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