昨夜、今年2度目の月下美人が咲いた。今回は2つ。直径は約20cm。
一夜限りの妖艶な花。
実は今夏、他に2つ蕾をつけたのだけど、残念ながら途中で落花。
風がいけなかったのかなと思い、今回は蕾を見つけてすぐ室内に入れたせいか
無事に咲いてくれて、ほっとした。

ちなみに今夏1回目の開花の様子はこちら→一夜限りの月下美人
このブログは16日から17日にかけての深夜に書いているので、まだ咲いてて
何ともいえない甘い香りを部屋中に漂わせてる。
でもこんなに美しいのに、朝になるとしぼんでしまうわけで。。
出会いがあれば別れもある。
ふと、そんなことを思った。
「花に嵐のたとえもあるさ さよだらだけが人生さ」
もともとは中国の于武陵(うぶりょう)の五言絶句を、井伏鱒二が訳した
「サヨナラダケガ人生」って本の一節で、いろんな人に愛されたことば。
昔よく読んでいた寺山修二の本にも、このことばはあちこちに登場していたっけ。
そんな・・寂しいことば・・と思うなかれ。。
こうは思いませぬか。
どんなに美しく咲いている花だって、突然の嵐でその全てが失われることもある。
人生って、そういうどうにもならない圧倒的な儚さを持ったもの。
それは人間に限らず、この世の命が背負ってるどうにもならない事実なんだから
いつまでも泣いていないで、前をみて歩いて行こうぞよ。
月下美人、こうしてみると千手観音みたい・・
