上:香川倫子氏 辻元大雲氏
下:大井美津江氏 小竹石雲氏 千葉蒼玄氏
昨日に続き、2つの書展レポートをば。
最初の写真は、明日9日(日)まで東京銀座画廊美術館で開催中の
ゆーゆの会書展から。
ゆーゆの会とは、「遊びも楽しく書もたのしくをモットーに、香川倫子先生のもとに
集いし仲間」の会とのことで。
昨日ご案内した馨香会も、香川氏の会のようでしたが、
こちらは 書道芸術院 の役員の方も多く。
写真を撮らせて頂いても?とお伺いすると、受付の方はやさしい笑顔でどうぞ~と
ネットで検索したら、書道芸術院は前衛書の会だったとは、
お恥ずかしながら存じ上げずにおりましたが、墨色、墨のマチエールの探求、
そして、思想や社会性を感じる作品に、現日会に通じる「芸術の自由」の精神を感じ
次に、階下のセントラル美術館で、同じく9日まで開催中の書道芸術院秋季展へ。
こちらはたくさんの作品が一堂に。その中からほんの数点をご紹介。
上:石田和子氏 橘 由紀氏
下:小伏小扇氏 佐藤臥雲氏 坂本素雪氏
文字あり前衛書ありと作風は自由で、それぞれに楽しませて頂きました。
石田氏作品タイトルは「地異」。震災をイメージされたのかな。
画像が小さめでわかりにくいと思いますが、墨のマチエールは混沌と破壊って印象でした。
橘氏の細字多字数は、集中と持続に敬服。
小伏氏の作品のタイトルは「興」。あたたかい線と楽しそうな造形、好きです。
そのお隣の佐藤氏のは「上」。断舎離ならぬ、余計なものは捨て去った造形に
黒の響きと白の余韻を感じたなり。
坂本氏の作品は、文字組の感覚が私も似ているところがあって、
とてもしっくりきました。 落款を本文より上にしてあるところが心憎かったです。
色々な書展を巡る中で、自分は何をどう表現したいのか、
わからなくなる時もあれば、確認できる時もあり。
まだまだ知らない自分を探しておりますです
写真撮影はOKでしたが、ブログ掲載はNGでしたら、ご一報頂ければ幸いです