如意庵内 左手の庵の玄関
「沙音・佐藤文子書作展」のレポートをばと思ってましたが、ちょっとひと休み
もう随分と坐禅会にも行ってないけど、私にとってお寺は、一番居心地のいい空間
20代の頃、実家には床の間のある和室があり、冬になると火鉢から炭の音と香がしていた。
今は何もなくなってしまったけれど、父の自慢の和室だった。
当時は、欄間の美しさや、無駄のない計算されつくした空間が苦手だった。
それよりも、ごちゃごちゃしいエスニックな世界を求めた。
でも、最近は年を重ねたせいか、はたまた、あの頃よりは素直になれたのか、
無駄のない、というより「あるべきところに只在る」姿に、心惹かれるのでして
そういえば、昨日は父の誕生日。
ケーキを買っただけのお祝いだったけれど、ふと、あの父の和室を思い出した。
あの頃は父から解放されたいという思いから、苦手だと思い込もうとしていたのかなってね
最近、ふと思う ・・うまく言えないけれど、
父や母のお蔭で体感してきた「暮らしの文化」と、書の師である方の「芸術の美意識」は
どこか繋がっているような。
そして、たとえば目の前に自慢の和室がなくても、
心が求める世界は、ずっと変わらないんだろうなぁって思うし
それを大事に、これからも信じていけたらって思う
只在。ただある。
そんな世界に少しでも近づけたら
ということで明日こそ、沙音さんの作品のご紹介と、お人柄が伺えるお話をば。
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