心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

只在ということ

2011-10-26 | 書展・展覧会情報

                   如意庵内 左手の庵の玄関

 

 

今日は、鎌倉 円覚寺境内にある如意庵で、30日まで開催中の

「沙音・佐藤文子書作展」のレポートをばと思ってましたが、ちょっとひと休み 

 

もう随分と坐禅会にも行ってないけど、私にとってお寺は、一番居心地のいい空間 

 

20代の頃、実家には床の間のある和室があり、冬になると火鉢から炭の音と香がしていた。

今は何もなくなってしまったけれど、父の自慢の和室だった。

 

当時は、欄間の美しさや、無駄のない計算されつくした空間が苦手だった。

それよりも、ごちゃごちゃしいエスニックな世界を求めた。

 

でも、最近は年を重ねたせいか、はたまた、あの頃よりは素直になれたのか、

無駄のない、というより「あるべきところに只在る」姿に、心惹かれるのでして 

 

そういえば、昨日は父の誕生日。

ケーキを買っただけのお祝いだったけれど、ふと、あの父の和室を思い出した。

あの頃は父から解放されたいという思いから、苦手だと思い込もうとしていたのかなってね

 

最近、ふと思う  ・・うまく言えないけれど、

父や母のお蔭で体感してきた「暮らしの文化」と、書の師である方の「芸術の美意識」は

どこか繋がっているような。

 

そして、たとえば目の前に自慢の和室がなくても、

心が求める世界は、ずっと変わらないんだろうなぁって思うし

それを大事に、これからも信じていけたらって思う 

 

 

只在。ただある。 

 そんな世界に少しでも近づけたら 

 

 

ということで明日こそ、沙音さんの作品のご紹介と、お人柄が伺えるお話をば。

その前に、沙音さんのブログをどうぞ→ここから

どんなお方が想像してみてくださいね 

 

 

個展の会場等の情報は→こちらから

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする