心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

10月後半の書展情報

2011-10-18 | 書展・展覧会情報

                      「大道無門」    

           

 

芸術の秋を向かえ、書展はじめ色々な展覧会のご案内が届いています。

その中から、いくつかご紹介します。

 

まずは、桃太郎さん からご紹介頂いた書展から。

 

 第7回 沙音・佐藤文子書作展

 

 ■日時:20111024日(月)~30日(日) 10001600

 ■場所:鎌倉 円覚寺 如意庵 JR横須賀線 北鎌倉駅下車すぐ  

 

桃太郎さんが、以前個展の図録をどこかで観て、素敵だなぁと思って

ある方にご紹介頂いたそうで。

 

私もこのはがきの「大道無門」いいなぁ・・ と、何度も眺めてます 

沙音さんのブログもあったので、早速拝読。→ 木鶏 

 

書もことばも、もうなんだか感激して、胸の奥まできゅんきゅん響いて。

是非伺いたいと思ってます 

 

 

 第41回 玄同社展

 

 

 

 ■日時:20111020日(木)~25日(火) 10001800

 ■場所:ヒルトピア アートスクエア

     ヒルトン東京 地下1階 ヒルトンショッピングアーケード内

      

 ■出品者:稲村雲洞・掘吉光田岡楚香・他(敬称略)

 

  

 

 石渡鵞遊展 祈りのかたち

 

 

 

 ■日時:20111029日(土)・30日(日) 10001800

 ■場所:三岸アトリエ (画家の三岸好太郎、節子夫妻ゆかりの建物)

         

杉並たてもの応援団 団長でもいらっしゃる鵞遊さんの個展です。

 

昨年は西荻窪にある登録有形文化財でもある、一欅庵での個展にお邪魔。 

今年は、震災以降「祈」の文字を、古代文字、トンパ文字、アラビア文字などで書かれたとか。

 

建物も素敵ですよ~とおっしゃる鵞遊さんより、詳しい場所については

実は半クローズドなので、こちら(↓)にお問合せくださいとのことです。

 

  アトカル

 

 その際、沙於里のブログ「心の免疫力~書とことばから」経由で来ました、と

一言添えて頂けたら、ご案内下さるそうです 

    

 

 

 第4回 もぐら庵 印墨画展

 

 

 

 ■日時:20111031日(月)~116日(日) 10301700

 ■場所:書斎もぐら庵 大阪市北区南森1-4-28 プールパール南森町202

            電話/FAX:06-6363-1961

 

 

このブログにも何度かご登場頂いている、もぐら庵さん の大阪での個展。

残念ながら、ちょっと遠くて伺えそうにないのですが・・

お近くの方はぜひ~。

 

もぐら庵さんHPは→こちらから 

楽しい書画、来年のカレンダーや年賀はがきなどなど、たくさんありますよん 

 

 

 

芸術の秋、私は作品作りに悩む毎日、締切りは音もなく近づいてきとります 

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臨書は対話

2011-10-17 | 木簡

                      (半紙) 

 

 

木簡臨書「守富會候」

(候は、原本がよく見えなかったけど、つくりの横画1本多かったかも)

 

半紙は、15年位寝かせた中国の粉連。

以前はいつもこの粉連でばかり書いていたんだけど、最近は厚めの紙が好きで。

でも、紙は寝かせた方がいいって言うけど、この粉連、ほんと書きやすい。

 

保管場所とお金に余裕があったら、

何締か買って枯らしたいところだけど、なかなかねぇ 

 

ところで。

いつも紙に向かう時、例えば半紙に四文字書く時、

半紙の中で四つの文字が、笑ったり愚痴言ったり自慢したり・・

会話が聞こえてくるようにって思いながら 

で、その会話に私も入れてもらう時もあれば、盗み聞きもあれば、

聞いてないふりやらもあり。

私の場合、臨書は文字の姿かたちを書くんじゃなくて、

文字が発してることばを探しながら書けたらなって 

 

なかなか、文字の思いを汲んであげられるものではないけど、

書と向き合い文字と対話する時間が、私にとっては何よりもいとおしいのでして 

 

とは言っても、臨書するのは、木簡がほとんどだけどね 

 

人との出会いもまた、臨書に似たり、とな  

 

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絵手紙日和

2011-10-16 | つれづれ

                     (はがき)

 

 

前回の絵手紙教室で書いた、山頭火の句「すすきの光りさえぎるものなし」

 

まんなかあたり、先に白いクレヨンで塗ってから、

すすきをイメージした黄土色と緑の顔彩で、ひゃんひゃんと。

クレヨンは油性なので、そこだけ顔彩がのらず、少し立体的になったかな

最後に金のラメ入りボンドをポツポツと、すすきが光る感じを演出、句は水性ペンで。

 

↓教室の皆さまの作品。 

 

 

 

今回は、斉藤さんの作品をヒントに→左下のが斉藤さんの作品。

先に白い絵の具を塗ってから、緑の顔彩を塗るとかすれが出て

すすきが光っているように見えるかなと思ってやってみたとのこと。 

なるほど~って、私は絵の具がなかったので、そこはクレヨンで。

 

それから、秋の実りを~ってことで、これ(↓)も皆さまの作品。

 

 

 

真ん中の下のブドウは、白石さんの貼絵。

ブドウの部分は新聞の色付の部分を使ってるそう 

 

秋は絵になる果物や植物もがたくさん。

まさに、絵手紙日和でござります

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秋の写経会へ

2011-10-15 | 禅語・般若心経

               

 

昨日は、東京新聞ショッパー社主催の、春秋恒例の写経会のお手伝いに。

 

清々しい秋晴れに恵まれて、野津田薬師堂は静かで心地よく。

 

境内にある樹齢300年とも言われる大銀杏の木は、この日も堂々とそこに。

でも9月の台風15号の強風で、桜の大木やらが根こそぎ倒れていたりと爪あとも。

 

境内の掲示板にあった、今月のお題は

「人をあてにするから裏切られるのです」

 

う~ん、まったくでござる 

 

さっき、たまたま見ていたテレビで、さんまさんも言ってました。

「これをしたらこんな反応があるだろうな、喜ぶだろうなって勝手な思いが強い分、

期待はずれだと、めちゃくちゃ頭にくるんですわ。」

 

昨日、ご住職も言っておられた。

「写経は自分のペースで。人が(書き終わって)立ったからといって慌てなくていいですよ。

人は人、我は我と、マイペースでお書き下さい。」

 

そうできるようになるためには、自分を信じること、自分で考え行動すること、

そして自分も相手も尊重すること、かいねぇ 

 

 

 

左上:ご開帳は12年に1度、寅年の4月上旬から5月上旬までと、年に数回。

そんな貴重な場所での写経会です。

右上:これはなんの実でしょう・・。お茶を頂く建物のすぐ脇にありました。

左下:駐車場から境内に向かう途中にある大きな鐘。大晦日にはつくことができます。

右下:その鐘から、この道を通ってお堂に向かいます。

 

たまにはこんな場所で、心静かに時を過ごすのもよいものですね。

お隣には緑に囲まれ、重要文化財の旧家もある薬師池公園もあるので

秋の散策にいかがでせう。 

 

ショッパーの阿部さん、色々とお世話になりありがとうございました 

皆さま、どうぞよい週末を~。

 

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毎日ちょっとづつでも

2011-10-13 | 木簡

                      (半紙)

 

 

木簡臨書「令史宮移」

筆はお気に入りの小筆、蠅頭小楷。

 

はらいの部分は、ぐっぐっ・・って感じで、結構筆をいじめてる。

「史」の終筆のはらいを強調したかったので、口はなるべく上に、小さくして。

 

「令」と「移」は小さめに、「史」と「宮」は大きめにして

無意識なんだけど、自分なりに全体のバランスを取ってるつもり。。

 

昨年12月にあった TEN 2010 (←ずずいと下までどうぞ~)からもうすぐ1年。

はやっ・・

今年は新潟で、1214日~17日の開催予定。

 

もう作品制作に集中しなきゃ・・な時期でして。

その前にイメージトレーニングをと、ここ数日来毎日、臨書してるのでして。

 

気持ちだけ焦って何もしないでいると、更に焦るばかり。

でもなぜか、臨書を繰り返していると、気持ちは落ち着いてきて

イメージしやすくなるのでして 

 

やっぱり何でも、毎日ちょっとづつでもいいから繰り返す、は大事あるね。

最近、運動不足解消にと、毎晩ちょっとだけどストレッチも始めました~。

 

継続は力なり~

 

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無心があれば

2011-10-12 | 岡本太郎

                     「無心」 (半紙)

 

 

 人に理解されたり、よろこばれようなんて思うな。

 むしろ認められないことを前提として、

 自分を猛烈につき出すんだ。

 

久々に岡本太郎のことば。  『壁を破る言葉』 イーストプレス より

 

 

岡本太郎のことばを読んでいると、

ちょっとづつ、そんな瞬発力を思い出してきたような 

 

自分を追い込んで閉じ込めちゃうなんて、もったいない。

 

無心に何かに集中没頭できたら、悩んだり迷うなんて無駄に思えてくるわけで。

迷いがあるから何もできないんじゃなくて、何も始めてないから迷うわけで 

 

な~んだ、そういうことだったのか・・って、ね。

「無心」があれば、自分も見つけられるような気がする 

 

いやぁ・・岡本太郎さんのことばは、私にはどれもしっくり心に響くのでして。

感謝感謝。

 

 

今日の1曲は、Jan Garbarek Group  の  Brother Wind March

ヤン・ガルバレクのサックスは、あう・・ほんと胸に響くう・・

 

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ベランダにも秋の気配

2011-10-11 | 植物・畑・公園

   上:ハゼラン     コスモスの蕾

  下:ホトトギスの蕾   ランタナ

 

 

しばらく花のないベランダだったけど、秋の花がちらほらと。

 

去年どこからかやってきて、種から咲いたハゼラン。

種がたくさん飛んだから、今年も楽しみにしてたけど、小さいのが数本咲いただけ。

・・と思っていたら、季節を間違えたのか、今頃にょきにょき芽吹いてます。

 

↑去年咲いたハゼラン。 

 

去年、名前がわからずにいたら、みのりさんが教えて下さり、お礼に種をお送りして

今年はみのりさんのとこでも咲いたそうです

 

 

コスモスは、先週ホームセンターの見切品コーナーで30円。

一緒に秋明菊も。美味しそうな土に植え替えて、毎日話しかけて療養中。

 

ホトトギスは、数年前に絵手紙教室のNさんに頂いたのが、

今年はすんごい増えて楽しみ。 ランタナもかわいいでしょ

 

それから、↓メキシカン・セージも咲き始め。

お隣は、コスモスの葉っぱを、むしゃむしゃしていたミドリカナブン。

か弱いコスモスはやめてもらって、生茂った時計草に移動してもらいました

  

 

 

 

 

 

昼に夜にお気に入りのベランダに出ると、つい長居をば。

 

12月の書展の制作に取りかからねばならぬのに、連休もちっともはかどらず~だけど

構想はまとまってきたので、この花たちを愛でつつ、そろそろ集中集中・・

 

皆さま、どうぞよい秋を~ 

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今朝の笑顔

2011-10-10 | 

                      ぷくぷく

 

なんでもないことを繰り返す毎日。

土に触れ、植物の世話をし、陽の当たる草花を眺め、猫の笑顔を見つけ 

 

本当はそれだけで、それができたら、しあわせ 

 

「書」は好き。

たぶん、そんなしあわせと同じ場所にあるものを探してる。

逃げてるのかな・・って迷いながらも。

 

今朝のぷくぷくの、この穏やかな笑顔を見ながら、ふと 

 

 

  

みーにゃは、いつも一段高いところから、私とぷくぷくを見下ろしてる。

その佇まいは、まるで菩薩様のような微笑みをたたえて 

 

 

     私:「ねぇ、何が見えるの?」

     みーにゃ&ぷくぷく:「見てるんじゃないの、風をね、感じてるの」

 

 

今日の1曲はSara Bareillesの  Breathe Again  

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書展レポート その2

2011-10-08 | 書展・展覧会情報

                上:香川倫子氏 辻元大雲氏

                下:大井美津江氏 小竹石雲氏 千葉蒼玄氏

 

 

昨日に続き、2つの書展レポートをば。

 

最初の写真は、明日9日(日)まで東京銀座画廊美術館で開催中の

ゆーゆの会書展から。

 

ゆーゆの会とは、「遊びも楽しく書もたのしくをモットーに、香川倫子先生のもとに

集いし仲間」の会とのことで。

 

昨日ご案内した馨香会も、香川氏の会のようでしたが、

こちらは 書道芸術院 の役員の方も多く。

写真を撮らせて頂いても?とお伺いすると、受付の方はやさしい笑顔でどうぞ~と 

  

ネットで検索したら、書道芸術院は前衛書の会だったとは、

お恥ずかしながら存じ上げずにおりましたが、墨色、墨のマチエールの探求、

そして、思想や社会性を感じる作品に、現日会に通じる「芸術の自由」の精神を感じ

 

 

次に、階下のセントラル美術館で、同じく9日まで開催中の書道芸術院秋季展へ。

こちらはたくさんの作品が一堂に。その中からほんの数点をご紹介。

 

 

上:石田和子氏 橘 由紀氏

下:小伏小扇氏 佐藤臥雲氏 坂本素雪氏

 

 

文字あり前衛書ありと作風は自由で、それぞれに楽しませて頂きました。

 

石田氏作品タイトルは「地異」。震災をイメージされたのかな。

画像が小さめでわかりにくいと思いますが、墨のマチエールは混沌と破壊って印象でした。

 

橘氏の細字多字数は、集中と持続に敬服。

小伏氏の作品のタイトルは「興」。あたたかい線と楽しそうな造形、好きです。

 

そのお隣の佐藤氏のは「上」。断舎離ならぬ、余計なものは捨て去った造形に

黒の響きと白の余韻を感じたなり。

 

坂本氏の作品は、文字組の感覚が私も似ているところがあって、

とてもしっくりきました。 落款を本文より上にしてあるところが心憎かったです。

 

色々な書展を巡る中で、自分は何をどう表現したいのか、

わからなくなる時もあれば、確認できる時もあり。

まだまだ知らない自分を探しておりますです 

 

写真撮影はOKでしたが、ブログ掲載はNGでしたら、ご一報頂ければ幸いです

 

 

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書海社同人選抜展~馨香会展へ

2011-10-07 | 書展・展覧会情報

                  石川芳雲先生 自詠の詩

 

 

 

昨日お邪魔した、書海社選抜展のご紹介をば。

 

いつもは大作ばかりの石川先生も、今回は小品展とのことで、

半切1/2サイズの自詠の詩。↓の左上が全体像。

文字は伝統的でありながら、字間、行間に遊びがあって、心地よく。

 

 

左上:石川先生 右上:宮山一琴氏

下:清水澄秋氏

 

 

この日は、母の兄弟子となる石川芳雲先生と、宮山一琴氏がいらっしゃり

書について色々とお話を伺っていたら、偶然、大五郎先生こと渡部大語先生が

お見えになり、更にあれこれ、書について話が弾み。

 

大語先生:行草でもなんでも、文字の流れ、行間が滑走路のようにまっすぐでは

     冷たい印象になるし、面白くないから、揺らぎがないとね。

石川先生:僕のは揺らいでるよね?

沙 於 里 :先生のはお人柄のまま、格調が高いのに遊び心がありますよね 

 

 とかとかとか。 

石川先生、大語先生、ありがとうございました 

 

 宮山氏・大語先生・石川先生・母

 

書海社同人選抜展は、9日(日)まで、銀座鳩居堂画廊で開催中。

詳細は→こちらから

 

 

 

続いて、鳩居堂からあるいて10分程にある東京銀座画廊美術館へ。

ここでは階下の会場を含めて、3ヶ所程、書展開催中でして。

 

まずは、香川倫子氏が代表をされている(と思う)第34回 馨香会展。 

右から2番目が香川氏の作品「問」。 

(すみませ~ん、画像抜けてたの今気づいたので載せました)

 

 

全部で25点、刻字のほかは、全て抽象(前衛)。

 

阿部芳氏「真心」  浅見由紀子氏「風の音」

佐藤詠子氏「アダージェット」 野口加奈氏「天青」

 

 

 

加藤如石氏「王維詩」 鈴木春江氏「再生」

平田悦子氏「流星」 須田清子「いろはうた」

 

 

また、馨香会展も9日(日)まで、銀座貿易ビル8階の

東京銀座画廊美術館で開催中。

 

さらに、馨香会展会場となりでは、同じ系列?のゆーゆの会書展、

階下の東京セントラル美術館では、書道芸術院秋季展も開催中なので、

一度に色々な展覧会がご覧になれます。 ぜひお立ち寄り下さいませ~。

 

ゆーゆの会展、書道芸術院展の模様はまた明日にでも。

 

ゆーゆの会:恩地春洋氏・香川倫子氏・村野大仙氏・辻本大雲氏・千葉蒼玄氏他。

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